免疫チェックポイント阻害剤、オプジーボについて

今日は、現在承認されている免疫チェックポイント阻害剤を具体的に見て行こうと思います。
データ(2024年3月25日時点)は「がん+プラス」さんのHPから引用致します。
まず、PD-1阻害薬として、本庶先生の研究により開発された、オプジーボことニボルマブです。
このオプジーボは、現在様々な種類の癌に適用されています。その適用対象は、術後における補助療法も含めて多岐に渡って使用されています。
対象がんは、皮膚がん、腎臓がん、悪性リンパ腫、頭頸部がん、胃がん、悪性胸膜中皮腫、大腸がん、食道がん、肺がん、肝臓がん、脳腫瘍、腎盂・尿管がん、卵巣がん、膀胱がん、肝臓がんです。
ほぼすべての癌を網羅するくらい、多くの癌治療に使われています。
ちなみに製造元の小野薬品工業の薬価は、1瓶240㎎で311444円となっています。
治療に際し、1回の点滴投与で240mgを2週間に1回、もしくは480㎎を4週間に1回とされていますので、月に622888円の費用負担と言うことになります。
現在は保険適用もあり、高額医療費控除も適用されるため、個人的な負担はある程度は抑えられてはいると思います。そして数時間点滴して日帰り通院にて治療を受けらえることも、患者さんにとっては大きなメリットと言えます。
副作用に関しては様々なことが上げられており、未だ解明されていないことも含め、個人個人でどのような副作用が起こるのかは、これからデータを積み重ねていくことになるのだと思います。もちろん、それを覚悟の上で、治療に望むことになります。
ただ、免疫系の副作用が出現する人ほど、がんへの効果も高いというデータもあることから、一概に副作用があるからと落胆することはないようです。副作用が取り返しのつかない状態になることも1~2%はあるようですが、その分効果も期待できることから、ギリギリの線がどこなのかを探求し続けているのが現状のようです。
明日は、その他の免疫チェックポイント阻害剤についても見て行こうと思います。
コメント