免疫チェックポイント阻害剤テセントリクとアバスチンの副作用と経過観察について

今日のコラムも昨日の続きになります。
6月6日に免疫チェックポイント阻害剤、テセントリクとアバスチンの点滴治療を受けたわけですが、治療前に当然のことながら、副作用についての説明がございました。
中外製薬が今回の治療を受ける患者さん向けにつくられたハンドブックには、画像のような人体図とともに、各部位ごとの注意を要する副作用が表記されています。
以下列記すると、
甲状腺機能障害(甲状腺)、心筋炎・うっ血性心不全(心臓)、間接性肺疾患(肺)、副腎機能障害(副腎)、大腸炎・重度の下痢・消化管穿孔(消化管)、重症筋無力症・筋炎・横紋筋融解症(筋肉)、下垂体機能障害・脳炎・髄膜炎・脊髄炎・可逆性後白質脳症症候群(脳)、膵炎・1型糖尿病(膵臓)、腎機能障害・ネフローゼ症候群〈蛋白尿〉(腎臓)、神経障害(神経)、
そしてその他として、高血圧・重度の皮膚障害・血球貪食症候群・出血・瘻孔・創傷治癒遅延・血栓塞栓症・血髄抑制・感染症・血栓性微小血管症・薬剤の注入に伴う反応・そして静脈解離です。
あまりに注意を要する副作用の数が多く、身体のどこに異常が起こるかわかりませんよ!と言うことだと理解いたしております。
色々調べていると、どうやらアバスチンの方が重篤なものが多いようで、乳がん専門医の方のコラムで拝見しましたが、アメリカやイギリスでは乳がん患者へのアバスチンの使用に関しては承認が下りなかったと記されておりました。
現在日本においては、肝細胞癌と肺がんで承認が下りていますので、ある程度その治験は上手くいった結果と考えてはいますが、どうも投与直後に副反応が出ることは少ないらしく、長期に渡る経過観察が重要になってきます。
実際には、患者自身でダイアリーなるものを記述し、日々の体温、体重、血圧や、身体の異常をチェックする項目が30数項目あり、日々の状態をチェックすることでいち早く副作用をつかみ、対処する体制が取られています。
私の母の現在の様子については、ちょうど今日で2週間が経過しましたが、体温は以前より若干高め、体重は微減くらい、血圧は少々高めで推移しています。
身体のかゆみを訴えることが以前よりも多くなった印象、足の親指が巻き爪なのですが、赤く腫れて薬をつけても治癒までの時間はいつもより要しているのかなと言う気がいたします。
ただ、本人はいたって健康そうで、抗がん治療をしている患者には見えません。食欲もあり量は少なくなりましたが3食欠かすことなく摂取しています。
お腹のしこりについては、投与前よりも硬いしこりが少し柔らかく手に触れる部分が小さくなったような気も致します。
体温が36度7分~8分くらいで、以前より5分くらい高めであることから、免疫力としてはいい傾向なのかなと思っています。
また、麹菌や乳酸菌、ビフィズス菌を務めて摂取していますので、腸内環境も良く便通も順調で、無臭のガスが多く出ており、腸内細菌が上手く活性化してきたのかなと言う印象を受けております。
次回、27日の血液検査で3週間の結果がまずは出て参りますので、どのように変化しているのか確認したいと思います。
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