ミトコンドリアがATPを合成する仕組み・・・とは
9大栄養素の炭水化物からグルコース、そしてミトコンドリアまで話しが進んできました。
今日は、ミトコンドリアについて触れていきたいと思います。
グルコースは細胞内のミトコンドリアで、ATPというエネルギーを生み出す分子に合成されるのですが、この合成される仕組みを詳しくみていくと、以下のような流れになります。
グルコースが分解されピルビン酸がミトコンドリア内へ入ります。そこでピルビン酸は分解され電子を取り出します。その電子のエネルギーを利用して、ミトコンドリアマトリックスから膜間腔へと水素イオンをくみ出します。すると膜間腔の水素イオンが上昇、濃度勾配が生まれたため、水素イオンがミトコンドリアマトリックスに戻されます。水素イオンがもどる際に、ATP合成酵素を通過し、その一部を回転させるのですが、その際のエネルギーでATPが合成されるという仕組みです(Newtonより引用)。
ミトコンドリアは細胞の中にある一つの小器官です。炭素を含む化合物と酸素を使い、上記のような化学反応によってATPをつくっています。
ミトコンドリアの内膜には、ATPをつくる反応に欠かせない様々な酵素(ATP合成酵素)が埋まっています。ちなみに、1つの細胞の中には、1000個~2000個(肝細胞の場合)のミトコンドリアがあると言われています。
人の細胞が37兆個で出来ているとすれば(説はいろいろです)、その1000倍~2000倍としても、すごい数になりますね。
私たちの知らないところで、このようにエネルギーが生成され、人は生かされているのです。
人体のこと、腸内細菌のこと、知れば知るほど奥深く興味がわいてまいります。
*画像は簡単なミトコンドリアのイラストです
コメント