免疫項目の四つ目! IgA濃度とは??

さて、いよいよ免疫シリーズも今回で4回目で最後になりました。今日は、IgA濃度についてです。

画像はIgAが多く存在する部位を示したものです。(出典:Mucosal Immunology 4th Edition)

そもそもIgAとは何でしょうか?IgAは抗体の一種で、血液や体液中に含まれています。抗体は侵入してきた細菌やウィルスなどの病原体にくっつき無力化させます。抗体は他にもIgG、IgM、IgEなどがありますが、粘膜ではIgAが主役となり異物の侵入を防いでいます。

IgAは初乳、鼻汁、唾液、十二指腸分泌液などに多く存在し、(画像参照)粘膜免疫の中心的な防御因子になっています。

IgAは、ウィルスや細菌だけでなく、多種多様な病原体にも力を発揮します。IgA量が少なくなるなど免疫力が低下してくると、自ずと病気にかかりやすくなったり、疲れやすくなったりします。

小腸や大腸にも多く存在しますが、それは食べ物とともに侵入してきた細菌やウィルスが入りやすいことや、膨大な腸内細菌と共生していることも、たくさん存在する大きな要因だと考えられています。

また、母乳にもIgAが多く含まれており、感染から身を守っているのですが、やはり母乳で育てることの大切さがこんなところからも伺えますね。

このIgA抗体産生と乳酸菌摂取については、様々な研究が成されており、そのことも今後触れていきたいと思います。

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