αグルコースとβグルコースは、化学式の違いは少しでも人に与える影響は雲泥の差があります!

昨日のコラムではグルコースはα型とβ型があると言うところで終えておりました。今日は、この話しの続きになります。
画像は、αグルコースとβグルコースの化学式を対比して載せております。
よく左右を見比べてみると、右側のHとOHの位置が逆で他はすべて同じです。しかし、人体に与える影響は雲泥の差があります。
昨日のコラムで多糖類のことも触れましたが、この多糖類は単糖類がたくさん脱水結合したものを言います。多糖類と言えば、デンプンとセルロースですね。
この2つは、いずれも単糖類であるグルコースから出来ているのです。そして、デンプンとセルロースを分解すればともにグルコースになります。
そして、デンプンとセルロースは言うまでもなく立体構造が異なっていて、デンプンはαグルコースから出来ていますし、セルロースはβグルコースから出来ているのです。
デンプンとセルロースの大きな違いは、消化酵素が分解できるかどうかでした。過去のコラムでもここは触れていますが、草食動物はデンプンもセルロースも分解できますが、人はデンプンしか消化吸収できず、セルロースは大腸に運ばれ腸内細菌のエサになります。
もちろんその人にセルロースをしっかり分解してくれる腸内細菌がいればの話しではありますが。腸内細菌叢の違いは個人差がありますので、セルロースの分解能力は人により異なります。
グルコースのα型、β型が腸内細菌に結びついていたとは非常に面白いですね。やはり理想的な腸内細菌叢を形成していかなければと改めて感じております。はい!
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