おならの7割は空気説を検証してみる・・・

ここ数日、‟いいおなら”について見ていますが、今日はおならの7割は空気説を改めて検証したいと思います。

そもそも臭くないおならの成分は、窒素、二酸化炭素、酸素、水素、メタンと言われています。それぞれの構成比は、その人のその時の状態によりますが、窒素(20~90%)、二酸化炭素(10~30%)、酸素(0~10%)、水素(0~50%)、メタン(0~10%)となります。

ここで注目したいのは、まず酸素が0~10%という部分です。そもそも空気中の酸素濃度は20.9%ほどでした。腸に至る過程でマックスでも半分の量に減少している点です。

そして、肛門からおならとして排出されると言うことは、やはり大腸を経由しているため、嫌気性の腸内細菌への影響があると言うことになります。

もちろん、これがおならの7割は空気説を裏付けるものではありません。酸素がまったくない0%の状態の時もあるわけですから。

そして、水素とメタンについては、腸内細菌が発酵により排出する水素ガスとメタンガスであることが理解できます。

これもまったく含まれない0%の場合もあることから、腸内細菌が上手く発酵できない状態なら0%も頷けます。

そもそも空気は消化管に来るのではなく、気管から肺に入り、そこで酸素が取り込まれ赤血球により体内に運ばれます。画像は肺をイラストにしたものですが、肺の枝分かれした気管支の先には肺胞と呼ばれるものがあります。

この肺胞で、酸素を取り込み、いらなくなった二酸化炭素と交換し排出しています。要するに空気中の酸素は本来は肺で呼吸するために使われています。

では、消化管に紛れ込んだ空気中の酸素は、どこで吸収されているのでしょうか?さきほどのおならの成分から見ると、まったく含まれていないか、マックスで半分くらいに減少していました。

ここに関しては、いまの段階ではわかっていないと言うのが現状です。ただ、腸呼吸と言う新しい研究が進められているのはわかりました。

この腸呼吸については、明日のコラムでお伝えしたいと思います。

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