‟アボカド”はどうして、慢性炎症を防ぎ、抗炎症作用が期待出来る食材なのか?

慢性炎症を防ぐ抗炎症作用のある食材をピックアップしていますが、今日はアボカドを取り上げます。

アボカドと言えば、脂肪分の多いところから「森のバター」と呼ばれています。分類上は、クスノキ科ワニナシ属ですが果物の一種です。

抗炎症作用のある食材で、いち早くご紹介したザクロも果物でしたが、アボカドは2つ目の果物になります。

豊富な栄養素を持つアボカドですが、抗炎症作用という部分を見てみると、どうやら果肉の20%を占める植物性脂質に含有されているリピッドメディエーターなるものが慢性炎症を防いでいるようなのです。

ではこのリピッドメディエーターとはいかなるものでしょうか?

リピッドメディエーターとは、細胞膜の構成成分であるリン脂質や脂肪酸から生成される生理活性脂質です。ではこの生理活性脂質とは何かですが、生理活性が生体内の化学物質が生理的調節機能に対して作用する性質のことを指しますから、その性質を持つ脂質ということになります。

生理活性物質は具体的には、ホルモンや神経伝達物質、酵素、サイトカインなど、体の機能に影響を与える化合物ですが、同じくアボカドの植物性脂質も体の機能に影響を与える、すなわち抗炎症作用が働く脂質と言うことになります。

アボカドは、食物繊維も豊富で、バナナが100ℊあたり1.1gに対し、アボカドは5.6g。水溶性食物繊維と不溶性食物繊維のバランスもいいようです。

また、不飽和脂肪酸のオレイン酸の含有量がフルーツの中では飛びぬけており、悪玉(LDL)コレステロールの低下と善玉(HDL)コレステロールの維持にも有効に働きます。

そして、葉酸、カリウム、ビタミンC、ビタミンB群、タンパク質も豊富に含まれています。

となると、アボカドを毎日1/2個くらいは摂取したいものですが、フルーツの中では特に美味しいと呼べるものではないですよね!?(笑)

健康のためとはいいながら、毎日食べるのは抵抗があります。サラダによく入っている食材ですが、定期的に摂取するのは工夫が必要かと思います。

明日は、例によって、アボカドを中医学(東洋医学)の観点から見ていこうと思います。

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