イヌリンのサプリメントを摂取するより、イヌリンが含まれた菊芋やごぼうを食事から摂取する方が効果的だったとは!?

今日は昨日の続きになります。今日は、イヌリンを単独でサプリメントとして摂取する場合と、菊芋やごぼう(画像)を摂取する場合とどちらが効果的かという実験をご紹介します。

この段階での皆さんの予想はどうでしょうか?

ダイレクトにイヌリンのサプリメントを摂取する方が、効果的と思われる方が大半ではないでしょうか?

例えば、イヌリンが1~5%含まれるマウスのエサと、粉末ごぼうが1~5%含まれるものの比較だとしたら、当然、イヌリンが1~5%含まれるエサが効果的と言う結論になりますよね?

粉末ごぼうに含まれるイヌリンの割合は50%くらいですから、イヌリンの絶対量が少ないわけですからね。

しかし結果は違って、粉末ごぼうの方が大きくビフィズス菌の増加が見られたのです。粉末ごぼうには水溶性食物繊維の他に難消化性食物繊維も含まれていて、この難消化性食物繊維が腸の蠕動運動を活発にし、エサとなるイヌリンも与えられたため、腸内のビフィズス菌が増加したものと推測されています。

昨日ご紹介した菊芋にもイヌリン(水溶性食物繊維)に加え、難消化性食物繊維やポリフェノールも含まれており、その相乗効果が腸の腸内細菌を増やし活発にしているようです。

もちろん、菊芋やごぼうを毎日定期的に摂取することは難しいため、サプリメントの選択肢はありだと思います。

ただ、毎日の食を大切にし、日々工夫することにより、腸内細菌を育てていくことは必須のようです。

昨日のコラムでも触れましたが、日々の食事で腸内細菌叢は微妙に変化していて、その積み重ねで成人であっても大きく変化させることが出来る。そういうことだと思います。

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