コンドロイチンを含む食品を食べると、本来のコンドロイチンの効果は期待できるのか?

今日も水溶性食物繊維でありながら、腸内細菌がダイレクトに分解出来ない非発酵性食物繊維を取り上げます。
今日は「コンドロイチン」です。画像は鶏の軟骨のから揚げです!画像で取り上げておきながらなんですが、私はあまり軟骨は好きではありません(笑)あのコリコリした何とも言えない硬い感触がどうも好きになれないのです。あのコリコリ感がいいとおっしゃる方もいますので、そこは好き嫌いということですね!?
コンドロイチンに話しを戻すと、膝関節などに不安を抱えていらっしゃる方は、このコンドロイチンには敏感なのではないでしょうか?
コンドロイチンは元々体内で生成されるもので、年齢とともに生成されにくくなり、減少していきます。よって膝関節などの潤滑油がなくなり、膝を傷めてしまうと言うことになります。膝関節だけでなく私たちの体の軟骨、目の角膜、骨、各臓器、皮膚などに分布して、常に保水性や弾力性を保っているんですね。
コンドロイチンは、ムコ多糖体と呼ばれるネバネバ系の粘性物質でプロテオグリカンという名の成分の一種です。食物繊維の仲間でもあり、加熱すると凝固する性質があります。
冒頭でも触れましたが、食物繊維でも水溶性食物繊維で非発酵性食物繊維に属します。
ではどのような食品に含まれているのでしょうか?
画像の鶏の軟骨だけでなく、鶏の皮、野菜ではネバネバ系の山芋やおくら、なめこ、海藻などにも含まれています。食品に含まれる成分としてはごくわずかですから、摂取量から見て、その効果は限定的だと言えます。
ましてや、食からコンドロイチンを摂取しても、食物繊維であることから腸内で消化吸収されることはありません。そして非発酵性食物繊維ですので、腸内細菌がダイレクトに分解することもないのです。
最終的には菌の代謝リレーで短鎖脂肪酸になるとは言え、コンドロイチン本来の機能を食品に含まれるコンドロイチンから得ることは、かなり難しいと言えます。
よって、鶏の軟骨のから揚げを食べても、コンドロイチンの効果は期待できないと考えて良いのかと思います。
仮に低分子化されたコンドロイチンのサプリメントがあって、腸内で消化吸収されたとしても、コンドロイチン効果があるかどうかも微妙だと思います。
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