ビフィズス菌が腸内に根付く時って、いつなんだろう?

「理想的な腸内細菌叢を作るために!」をシリーズを続けておりますが、昨日は、腸内細菌の世界へようこそ!の第6話の話しを挟みました。

今日は再び戻って、一昨日のコラムの続きで、体内のビフィズス菌の話しを致します。

赤ちゃんが「おぎゃー」とお母さんの産道を通ってこの世に生まれてきたときから、多くの細菌に触れることになります。この産道を通るときから、赤ちゃんの体内に細菌が付着し根付いていくのですが、まっさらな無菌状態ですので、他の細菌と争うことなく根付いていきますよね。

その腸内細菌の多くがビフィズス菌だと言われておりますが、母乳を飲むことにより腸内細菌は強固なものとなります。

反対に、帝王切開で生まれてきた赤ちゃんは、産道を通ることがありませんから、下界に出た瞬間から細菌(悪い菌も)に見舞われます。そして、人工乳で育てられると、腸内細菌はますます根付かず、免疫機能が低いまま育つことになります。

私たちの腸内細菌検査でも、ビフィズス菌の多い少ないは年齢にほぼ比例します。

4歳の子は25%の保有率でしたが、50歳を超えると5%にも満たないという状態になります。

ただ、それに代わる酪酸産生菌が根付いていれば問題はありません。この酪酸産生菌については、後日お伝えします。

私たちの検査で、例外ももちろんあります。50歳の方で、子供のころから牛乳が大好き、そして野菜をたくさん食べてきた方がいらっしゃいます。この方のビフィズス菌割合は14%でした。

まず、牛乳の乳糖をしっかりビフィズス菌がエサにしていたのと、野菜の摂取で水溶性食物繊維もしっかり摂取出来ていたといえます。

小さい頃からの日常の食生活は嘘をつかないということですね。

この牛乳と、乳糖、ビフィズス菌そして乳糖不耐症については、以前のコラムで取り上げていますが、また今度この話しにも触れていきたいと思います。

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