ビフィズス菌は腸内に根付くのか!?
スーパーにいけば、最近は様々な種類のヨーグルトが売られていますね。
ひと昔前だと、ただパッケージにヨーグルトとだけ書かれていて、プレーンヨーグルトだとか、無糖だとか、どんな菌が入っているのかさえ、表記されていませんでした。
しかし最近は、消費者がそのあたりに敏感になってきたのか、はたまたヨーグルトメーカーの営業戦略なのかはわかりませんが、睡眠不足にとか、花粉症を和らげるとか、ダイエット効果など効能を表記し、その症状を緩和もしくは促進する菌種まで詳しく表記されるようになっています。
以前から乳酸菌がヨーグルトの代名詞のようなものでしたが、実は乳酸菌と言っても種別は200種類以上ございます。ビフィズス菌も誰もが知っている菌ですが、大きなくくりは乳酸菌の一つです。
ただ、ビフィズス菌は偏性嫌気性菌と言って、酸素があると生育しない菌なのです。一般的な乳酸菌は酸素があってもなくても生育できる強い菌です。ビフィズス菌は酸素があると生育出来ないことから、小腸ではなく大腸に棲息しています。口腔から少しでも近い小腸ですと酸素がわずかでも残っているからです。腸内細菌の中には偏性嫌気性菌が多く、大腸にほとんどの菌が棲息しています。小腸の10倍ほどでしょうか。
ヨーグルトのパッケージを見れば、「腸まで届くビフィズス菌!」と言う、キャッチが使われていますよね。というのは、通常の菌は胃の段階で酸(Ph1.5くらい強酸性)により死滅してしまいます。胃は食材を泥状にして小腸で消化吸収しやすくするだけでなく、人にとって毒となる細菌を酸により死滅させる機能も有していますから、当然と言えば当然です。
それがそのヨーグルトは、腸まで届く菌として売り出しているわけです。ビフィズス菌に関して腸まで届くと謳っているメーカーは数社あります。中でもグリコのBifixヨーグルトはHPでも、そのことが詳しく掲載されています。
ビフィズス菌の少ない私は、実験したいのもあり、この2か月間ほどほぼ毎日Bifixヨーグルトを食べて続けております(笑)。一度、グリコの開発担当者にお話しを聞きたいなと思っていますが、自分でも腸内細菌検査をして、確認したいなと思います。
おそらくですが、ビフィズス菌(Bifidobacterium)が腸内に根付くことはなく、2~3日腸内にとどまって、菌としての効果を発揮している、が正解だと思います。このあたりは、グリコでもデータがあるでしょうし、詳しく聞ける機会があればと思うのですが。
まだまだ、未知の世界の腸内細菌ですが、深く知れば知るほど面白い!そんな世界のいきものたちですね!
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