中医学から見た青梗菜は活血化瘀でありながら涼性という貴重な食薬なのです!

今日のコラムは昨日の続きで‟青梗菜”を中医学の観点から見て行きます。

青梗菜は、中医学で言う気血津液の血を調節する理血類に属しますが、中でも血流を促進し、消散瘀滞を主要作用とする活血化瘀類の食薬となります。

活血化瘀ですから、血が滞らないように流れを良くする食薬ですので、元来は温性の食薬が多い中(温めて血流を良くする)、青梗菜は涼性の性質を持つため、ある意味貴重な食薬と言えます。

すなわち青梗菜は熱を取り除き、体の潤いを持たせる食薬となります。

帰経が肺、肝、脾であることから、肺が熱を帯びた状態の咳や痰に効果的とされ、潤いを持たせて口や咽喉の渇きを止める作用もあるとされています。

活血化瘀類の食薬は、食品として使えるものの代表的なものでは、酢、姜黄(ターメリック)、紅花(こうか)、などが上げられますが、いずれも温性の食薬です。

薬膳を考える場合、この温性か涼性かは非常に重要なポイントになるため、いかに青梗菜が貴重な食薬であると言うことはご理解いただけるかと思います。

涼性であるにも関わらず、血流を良くし瘀血を防ぐわけですから、これが青梗菜が本来持つ、βカロテンの効果なのかどうかはわかりません。

私はと言えば、青梗菜の効果効能を詳しく知らない時から、わりと食べてきた方ですので、何となく体が欲していたのかも知れませんね。

これからも調理方法を考えながら、定期的に摂取したいと思います。画像は青梗菜の炒め物です。

 

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