人が食から摂取する栄養素を語る上で欠かせないのが‟酵素”です!

昨日のコラムは薬膳についてでした。ただ薬膳については長い歴史の中で培われてきたもので、食を考えるときに重要な要素ではありますが、それだけにこだわることなく、栄養素や腸内細菌のことも考慮して総合的に食を見るべきだと言う話しでした。

今日は、食と健康を考えるときの要素、2つ目は栄養素についてです。

画像にもありますが、まずは人が必要としている基本的な栄養素が3大栄養素と呼ばれる、糖質、たんぱく質、脂質です。これにビタミンとミネラルを加えて、5大栄養素となります。

この3大栄養素から人はまずはエネルギーを産み出しますが、糖質、たんぱく質からは4Kcal/g、脂質からは9Kcal/g産出すると言われております。

そして、これらのエネルギーを産出するまでには、それぞれを分子レベルにまで分解する酵素が必要となります。

酵素には、体内の化学反応を助け、エネルギー産生や免疫機能の維持に重要な働きをする代謝酵素と、食べ物を分解し、消化吸収を促進する消化酵素があります。

いずれの酵素も、年齢を重ねるごとに供給できる絶対量が減りますが、酵素がなくなれば人は生きていけません。

わかりやすい例で、以前のコラムでもご紹介したかとは思いますが、人が白髪になっていくのは、髪を黒く維持する代謝酵素が働かなくなるためですが、同じ代謝酵素でも生命維持に必要な部分に優先的に酵素が使われるため、生命維持に影響しない髪に関しては、早い段階から酵素の供給がストップされるためです。

逆に言い換えると、白髪になるのが早い人は、酵素の供給が生命維持のために回され、髪の部分にまで至らなくなってきたということになります。

同じように消化酵素との関連でも、暴飲暴食をした場合、必要以上に消化酵素が消費され代謝酵素に供給される機会を失っていき、老化が早まると言えなくもないと言うことです。

この酵素の働きについては、腸内細菌同様まだ未解明な部分がありますが、腸内細菌と合わせて、食と健康を考える場合、外せない要素であります。

このように、酵素を介して栄養素は分子レベルにまで分解されますが、食べる食材のことはもちろんですが、その食材がどのような酵素の働きで、どのくらいの分量をこなす能力があるのか、食べるタイミングや同じ栄養素の食材との関連も考慮しながら、毎日の食を考えるべきかと思います。

これまで書き綴ってきた500回のコラムの中で、様々な栄養素と成分についてはかなりの回数を使って詳しく見てきました。今後は栄養素を語る上で最も重要なキーポイントになる酵素についてもっと踏み込んで見ていきたいと思います。

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