免疫チェックポイント阻害剤(テセントリク)と血管新生阻害剤(アバスチン)投与後の血液検査において・・・

今日のコラムは昨日の続きになります。昨日は肝臓の腫瘍マーカーに関して、免疫チェックポイント阻害剤(テセントリク)と血管新生阻害剤(アバスチン)投与後の変化について、具体的な数値を見ながら検証いたしました。
今日は、同じ日の血液検査において改善された項目について見て行こうと思います。
免疫に関連する白血球の数値ですが、すべてにおいて改善していました。以下列挙すると、
好中球(基準値40~70)72.9(5月31日)⇒69.9(6月27日)
好酸球(基準値0~6)7.2(5月31日)⇒4.3(6月27日)
好塩基球(基準値0~2)0.7(5月31日)⇒0.5(6月27日)
リンパ球(基準値20~50)9.7(5月31日)⇒17.1(6月27日)
単球(基準値2~9)9.5(5月31日)⇒8.2(6月27日)
ちなみに、6月27日は1回目の投与後、2回目の投与をする直前の血液検査の結果です。リンパ球に関しては、未だ基準値を外れていますが、かなり復活してきているのがわかります。
他の数値に関しては、好塩基球は元々基準値を満たしていましたが、好中球、好酸球、単球については、今回で基準値を満たしました。
この中ではやはり注目すべきは、リンパ球かと思います。リンパ球はB細胞、T細胞、NK細胞の3つに分類されます。それぞれが、今回の血液検査で復活してきたと言うことは、何を意味しているのか?
明日のコラムで探求していきたいと思います。
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