消化・吸収・代謝を語るには、消化酵素と腸内細菌の両方を見据える必要がある!

ここまでコラムを年始から続けて来まして、毎日様々なテーマで書いてきました。

主に腸内細菌の話題が多かったように思いますが、人の健康にとって腸内細菌は非常に重要な要素なのですが、その腸内細菌もすべて人が何を食べるかによって影響を受けるわけで、主役は人であります。

自分が何を食べるか?それで腸内細菌の運命も決まります。

そして、腸内細菌にエサが行くまでに、基本的には消化酵素の働きにより人は栄養分を体内に摂り入れます。

もちろん、小腸あたりで奪い合うことはあるとしても、優先順位というか、人が先に摂り入れるように人間は進化してきたと言えます。

消化酵素は物体を1秒間に1万回カッティングして分子レベルに分解し血管内に摂りこむのですが、これだけのスピードでカッティングするのは、実は腸内細菌に横取りされないよう素早く取り込むために進化したと言われています。

何気なく食べたものも、消化器系の器官ではこのような争いも日常茶飯事なこととして行われているのです。

消化吸収代謝という機能のなかに、消化酵素は欠かせませんし、腸内細菌も欠かせないものであることが、ここ近年の研究で明らかになってきたことは、言うまでもありません。

まさに、ひと昔前の栄誉学の概念が根底から覆されていると言っても過言ではないのです。

これからのコラムはこうした、消化酵素と腸内細菌のことを、色々な角度から考察し、より深堀していきたいと思います。

腸内細菌の研究は世界の研究者が今や競って論文を上げ、日進月歩している分野です。また、栄養学は、分子栄養学や精密栄養学と言われる分野で、個人個人に焦点を当てた新しい栄養学が主流になっています。

しかし、どちらの分野においても、意外に両者を合わせて論じているケースは少なく、本来は消化酵素と腸内細菌の関係を紐解いて初めて消化吸収代謝が語れるのではと私は思います。

よってこれからは、これらをベースに置きながら、お伝えしていければと思います。

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