短鎖脂肪酸の酪酸産生に影響を及ぼす、レジスタントスターチについて!

今日は、腸内細菌が産出する短鎖脂肪酸の酪酸について、その産生に影響を及ぼす食物繊維やそれを含む食品、そして発酵に関与する腸内細菌について見て行きます。
ここまで短鎖脂肪酸の酢酸とプロピオン酸について見てきましたが、今日の酪酸と共通する部分はありますが、具体的に見て行きます。
摂取すべき食物繊維の種類としては、レジスタントスターチ(難消化性デンプン)、ペクチン、フラクタン(イヌリン、フラクトオリゴ糖)、ヘミセルロースがあげられます。
レジスタントスターチは、小腸で消化吸収されずに大腸まで届き、腸内細菌に影響を与えます。菌の代謝リレーの元になる食材ですね。
このレジスタントスターチですが、消化されないメカニズムの違いによって5種類に分類されています。
整腸薬でお馴染みの「ビオスリー」のコラムが明確に区分されていましたので、以下引用させていただきます。
まず、1つ目の種類、RS-1として、食品の細胞壁が硬いために、消化酵素が物理的に作用できないでんぷんがございます。全粒穀物などがこれにあたります。
2つめRS-2は、さらに分別され、RS-2aとしてアミロース含量は高くありませんが、消化されにくい結晶構造を持ち、調理や糊化されていない生でんぷんです。食品としては緑バナナや生ジャガイモです。食品としては、
RS-2bとしては、アミロース含量が高いでんぷんとなります。高アミロースの米、トウモロコシなどが上げられます。
3つ目として、加熱によっていったん糊化した後、冷却することで再結晶化され、消化酵素に対する耐性が生じたでんぷんです。冷ご飯が血糖値を上げないという話しを聞いたことがあるかと思いますが、まさに冷ご飯は消化酵素が効きづらいということです。「老化でんぷん」とも言われます。
4つ目は、RS-4として、化学的な加工によって、消化酵素に対する耐性を高めたでんぷんを指します。加工食品の中でスナック菓子や菓子パン、冷凍食品などがこれにあたります。
そして5つ目、RS-5として、アミロースと脂肪の複合体となることで、消化酵素に対する耐性を持ったでんぷんとなります。食品としては、油脂類を使って加工・調理されたでんぷんを含む食品となります。
これらレジスタントスターチを食品源として、BacteroidesやRuminococcusが、菌の代謝リレーに関わり、酪酸を産生します。
私自身で言うと、Ruminococcusは0.23%ですので、ほとんど所有していませんが、Bacteroidesは25.7%と多く所有していますので、上記のレジスタントスターチを継続して摂取することにより、菌の代謝リレーが行われ酪酸が作られるということになります。
酪酸は短鎖脂肪酸の中でも特に効果効能が顕著ですので、積極的に産生できる状態にしておきたいですね。
明日は、レジスタントスターチ以外の食物繊維について見て行きます。
画像は熟す前の緑バナナです。
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