腸内細菌のエサになるオリゴ糖
腸内細菌のエサと言えば、食物繊維!って言うのは、これまでのコラムで書いて参りました。
食物繊維と同じく腸内細菌のエサになる代表的なものが“オリゴ糖”です。
オリゴ糖というと糖質で砂糖っていうイメージがあるかも知れませんが、糖質の中でもオリゴ糖は少糖類(単糖が複数結合したもの)に分類され、単糖が2個~10個(一般的には3個以上)結合しているため、砂糖のようにブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)の結合した二糖類ではないため、小腸で消化吸収されにくく、摂りすぎによる血液中の血糖値上昇は見られません。ただ、摂りすぎると便が柔らかくなる傾向があり、自分の許容量は把握しておく方がいいと思います。
私もフラクトオリゴ糖を小さじ1杯(10gほど)、飲み物のに溶かして飲んでいた時期もありますが、元々便通はいい方ですので、ゆるくなりすぎる傾向があります。便秘の方にお勧めしたところ、1日30ℊ摂取して改善したと言う方もおられます。
消化性のオリゴ糖もありますが、腸内細菌のエサになるのは、小腸では消化吸収されず大腸まで届く難消化性のオリゴ糖で、フラクトオリゴ糖(玉葱、ゴボウ、バナナ)、大豆オリゴ糖(大豆、豆腐、豆乳)、ガラクトオリゴ糖(牛乳、母乳に含まれる)がございます。
難消化性オリゴ糖以外に、加熱して冷えた後の穀類、豆類、イモ類に含まれる難消化性でんぷん(レジスタントスターチ)も小腸で消化吸収されず、大腸まで届き腸内細菌のエサになります。
こうして見てくると、腸内細菌のエサになる水溶性食物繊維、難消化性オリゴ糖、難消化性でんぷんと、プレバイオティクスと呼ばれるものが、どの食材に含まれているのかを把握し、積極的に摂取して、いい菌を育てていくことは必要です。
もちろん、身体のためにいい働きをする微生物(善玉菌)を増やすプロバイオティクスも同時並行(シンバイオティクス)で行う必要もあります。
難消化性オリゴ糖!いいねぇ~!
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