逆流性食道炎に効く!六君子湯とは何ぞや?!

今日は昨日の続きのコラムになります。私が逆流性食道炎で服用した漢方薬は?と言うところで終えていましたが、その漢方薬とは、すでに画像(ツムラの画像から引用し加工してます)でも表記しておりますが、六君子湯でございます。

含まれる生薬は8種類で、画像でも赤字で示していますが、人参、蒼朮、茯苓、甘草、陳皮、半夏、生姜、大棗となります。

ツムラの六君子湯は8種類の生薬ですが、六君子湯は元来、人参、白朮(蒼朮)、茯苓、甘草、陳皮、半夏の文字通り6種類の生薬を配合したもので、その元となる‟四君子湯”は陳皮と半夏を除いた4種類の方剤です。

四君子湯は補気剤(気を補い、巡らせる方剤)としては代表的な方剤で、元々は、960年~1279年宋の時代の「太平恵民和剤局方」に書かれたものです。

ちなみに「太平恵民和剤局方」とは、中国医学史上において初めて国家により編纂された中薬と方剤、剤型、配合規範に関する専門書です。

ツムラの漢方薬との違いは、蒼朮が「太平恵民和剤局方」では白朮が用いられている点です。蒼朮は白朮より除湿作用に優れているため、ツムラでは蒼朮を使っているのだと思われます。白朮は大晦日のコラムでもご紹介した京都八坂神社「をけら詣り」のオケラです。

ツムラの効能効果には、胃もたれ、食欲不振、消化不良、胃炎などで酷い場合は嘔吐の症状とありますが、私のような逆流性食道炎でも十分な効果が期待できるかと思います。

私の場合は、どうも食道と胃との間の弁の働きをするバルブが緩んでしまうようですが、筋肉の緩みというよりお腹周りの肥満によるものも大きいのかなと思っております。また胃カメラを飲んだ際に、この弁のところが特異な形状だと聞いたこともあり、元々それで逆流しやすい上に、肥満で筋肉がゆるみ、すき間が出来てより逆流してるとも言えます。

いずれにしましても、この六君子湯は即効性があり、非常に良く効くというのが私の感想です。

それぞれの生薬については、後日、より詳しく見て行きたいと思います。

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