酪酸産生菌が多い人は、「免疫チェックポイント阻害薬」の効きもいいし、多くの疾病を未然に防いでいるんです!
「理想的な腸内細菌叢を作る!」シリーズをお送りしていますが、どうやら酪酸産生菌が理想的な腸内細菌叢の重要な部分を占めていることがわかります。
以前のコラムで、がん治療に用いられる「免疫チェックポイント阻害薬」が腸内細菌叢により効き目が変わるというお話しを致しました。全く効かない人もいれば、効果があると言う人もいる、そんな話しでした。
この腸内細菌叢を見ると、やはり酪酸産生菌が多くいる方が効きがいいと言う結果が出ているようです。
また、アレルギーや自己免疫疾患については昨日のコラムでも触れていますが、花粉症もアレルギー性鼻炎ですので、酪酸が有効に働きます。
そもそもアレルギーとは、花粉やほこり、食物や薬剤など、通常なら体にそれほど負荷をかけない物質に対して、過剰な免疫反応が引き起こされることですから、制御性T細胞が有効に働きアレルギーを防いでくれるということになりますね。
また、酪酸が糖尿病の発症を抑制するとも言われており、ここまで来ると、人が健康を維持するには酪酸産生菌をいかに増やしてその数をキープしていくかが重要だと言わざるを得ません。
明日は、実際の腸内細菌検査結果から酪酸産生菌が多い人、少ない人で、どのような健康状態にあるかを、いくつかの例を上げながら考えていきたいと思います。
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