食物繊維を食べればいいってものでもない!?

腸内細菌について連日コラムを書いておりますが、いったん、腸内細菌で書きだすと止まらないというか、続けて書く方がネタが続くんですよね(笑)。ですので、今日も引き続き、腸内細菌の話しにしたいと思います。

食物繊維は腸内細菌のエサになると言われます。私もコラムの中で何度か申して参りました。

事実そうなのですが、必ずしも全員がそうだとは言えないのです。これに関しては、国澤準先生が書かれた、「9000人を調べて分かった腸のすごい世界」という著書をご覧いただくと、詳しく解説されています。

もともと、食物繊維は5大栄養素(炭水化物、たんぱく質、脂質、ミネラル、ビタミン類)に入っておらず、邪魔者扱いされてきた炭水化物の一つです。食物繊維自体が小腸で消化されず、大腸に降りてきて、そのまま排出される。そのように考えらえてきました。ずっと前の話しですが・・・。

しかし、腸内細菌のことが明らかになるにつれ、いやそうでもなく、腸内細菌のエサになっているとの説が有力になってきます。腸内細菌はエサを食べ、いろんな栄養素を生み出し、人が作れないビタミンを生み出すこともわかってきたのです(国澤先生の著書より)。

となると、話しは変わります。いかに食物繊維を摂るか、一日20g以上は最低摂取すること!なんて言われてますよね。男女で数値が多少ちがうのでしょうけど。

でも、これ本当は間違いなのです。それぞれ人により、食物繊維の分解能力が違うからです。それは、どんな腸内細菌と共生しているかによって、違うのです。

とても興味深い話しだと思います。明日のコラムでそのあたりを詳しくお話ししたいと思います。

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