<中医学>陰陽学説では、陰陽双方は互いに依存し助け合わなければ存在しないと言われています!

今日は昨日に引き続き、陰陽学説の陰と陽の基本的な法則の2つ目、‟依存”についてです。

陰と陽はどちらか単独では存在することが出来ません。お互いを自分の存在の拠り所としています。陰がなければ陽は生まれませんし、その反対も同じです。この陰と陽の依存関係を「陰陽互根」と言います。

このように陰と陽は昨日のコラムでも触れましたが、対立と制約の関係を持ちながら、同時に互根と互用の関係も有しているのです。

陰陽学説ではこのことを、「陽根于陰、陰根于陽」(陽のもとは陰にある、陰のもとは陽にある)と表わしています。

この互根と互用の関係は相互依存とも言われ、陰陽双方は互いに助け合わなければ存在できないとされています。

例えば、天空がなければ大地も存在しないですし、日と月が依存しあうために、1日になり1年になると言う考えです。

体の呼吸に置き換えるとわかりやすいかもしれません。中医学で言う呼吸は、気の呼出と吸入により成り立ちます。呼気は気を出すことで陽になります。反対に吸気は気を吸い込むことで陰になります。

どちらかが欠けても酸欠状態になり、呼気と吸気は互いに依存していることになります。

昨日、陰と陽のバランスが取れている状態を「陰平陽秘」と言いましたが、さきほどの酸欠状態が続くと陰平陽秘が崩れ、陰陽失調となり疾病を招くことになるのです。

画像は、可愛らしいお雛様とお内裏様です。どちらかが欠けると、ひな祭りは成立しません!?男と女も同じで、どちらかが強くなってもいけないし、ちょうどいいバランスが陰平陽秘を生み出すと言うことですね。(笑)

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