<免疫チェックポイント阻害剤>腫瘍マーカーが劇的に改善したものの、白血球の数値は少し悪化したこと

今日も昨日のコラムの続きを書いて参ります。免疫チェックポイント阻害剤(テセントリク)と血管新生阻害剤(アバスチン)の2回投与後の血液検査において、腫瘍マーカーの劇的な低下が確認されましたが、今日は、白血球の数値について、2025年7月1日のコラム(1回の投与後の血液検査の白血球の数値)に続いて、どう変化したかを見て行こうと思います。
画像も同じ白血球のイラストを使用しています。
1回投与後と2回投与後の推移については、以下のような数値を示しておりました。
好中球(基準値40~70)72.9(5月31日)⇒69.9(6月27日)⇒74.2(7月18日)
好酸球(基準値0~6)7.2(5月31日)⇒4.3(6月27日)⇒3.1(7月18日)
好塩基球(基準値0~2)0.7(5月31日)⇒0.5(6月27日)⇒0.4(7月18日)
リンパ球(基準値20~50)9.7(5月31日)⇒17.1(6月27日)⇒14.0(7月18日)
単球(基準値2~9)9.5(5月31日)⇒8.2(6月27日)⇒8.3(7月18日)
2回投与後の数値を見てわかる通り、改善していた好中球、リンパ球ともに基準値をはずれ若干悪い方向に出ておりました。
腫瘍マーカーはかなり改善しているにも関わらず、白血球の示す数値が少し悪い方向に振れたことは気になります。
ただ、白血球自体の数は変化なく、赤血球やヘモグロビンは異常値から正常値に入って来ましたので、1回の血液検査で一喜一憂することなく、次回3回投与後の血液検査の結果を見て行こうと思います。
明日は、腫瘍マーカーが劇的に改善したその他の要因について、改めて踏み込んでみようと思います。
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