<漢方薬>生薬の中でも代表格的な高麗人参とは何ぞや!
今日は漢方薬の生薬のなかでも代表格ともいえる「高麗人参」についてです。
たびたびこのコラムでも高麗人参に触れてきましたので、違った画像を選ぶのが一苦労です!?(笑)それだけメジャーな生薬だと言うことでしょう!
高麗人参は朝鮮人参とも呼ばれていますが、ウコギ科のオタネニンジンの根のことを指します。朝鮮人参と呼ばれるだけあって、朝鮮半島、中国の東北地方が主産地になります。
耐寒性が高く地中の栄養をゆっくりと吸い込み根にそれを蓄えることが、補益の源泉と言われる由縁です。
補益の源泉と申しましたが、気を補うことで血津液の生成を促進する、全身の気を補うにはなくてはならない生薬なのです。
中医学(東洋医学)の独特の考え方ですが、気を補うことで、弱った臓腑は正常に働き、疲労倦怠や病後の回復を早めます。特に食欲不振など胃腸虚弱の改善に効くと言われています。
帰経(帰経は昨日のコラムで解説しています)で言うと、脾・肺・心に通じてますので、胃腸虚弱だけでなく、肺気を補うため風邪にかかりにくい体質改善に働いたり、心に働き心神を安定させたりします。
このように全身の気を補うため、生薬の中でも万能薬として重宝されるのは当然のことと言えば当然ですね。
では、高麗人参の成分やその成分が腸内細菌にどのように影響しているかなど、明日はもう少し突っ込んで見ていきたいと思います。
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