<腸内細菌>赤ちゃんは腸内細菌の定着を考えると、やっぱり母乳で育てるのが一番なのね!
腸内細菌叢(腸内マイクロバイオーム)が年齢を重ねるに従い、どう変化していくかが昨日のお話しでした。
改めてその5つの時期を見てみると、
①出生時、②離乳食の摂取時期、③幼年期から学童期、④成人期、⑤100歳を超える長寿期
と分けられます。
昨日は、①の出生時についてでしたが、出生後、赤ちゃんを母乳で育てるか否かにより、赤ちゃんの腸内マイクロバイオームは大きく異なってくることになります。
なぜ母乳で育てる方がいいのか?これは母乳中に含まれるヒトミルクオリゴ糖を資化するBifidobacterium、Bacteroides、Clostridiumなどの偏性嫌気性菌が腸内に定着するからです。
(Bifidobacterium、Bacteroides、Clostridiumについては、過去のコラムで解説していますので良ければご覧ください。)
資化するとは、微生物が栄養源にすることですから、人工乳ではヒトミルクオリゴ糖が含まれませんから資化することが出来ず、これらの偏性嫌気性菌にエサが与えられないと言うことになります。
ちなみに偏性嫌気性菌とは、酸素があると生きていけない細菌のことです。酸素がほとんどない大腸に棲息しています。
母乳で育てられた赤ちゃんは、腸内マイクロバイオームを腸内に確立していくわけですが、身体の成長はもちろん、内分泌系、粘膜免疫、中枢神経系に重要な役割を果たしていると言われています。
②以降については、明日以降で順次見て行きたいと思います!
コメント