<便秘治療薬>生薬の「大黄」が持つ配糖体を代謝するビフィズス菌がいるかいないかが、効く効かないを左右している!

便秘治療に用いられる生薬の大黄(画像)についての昨日のコラムの続きになります。

今日は、その成分と腸内細菌との関係性について触れていきたいと思います。

まず、成分としては配糖体のセンノシドが含まれています。配糖体と言えばグリコシドとも言いますが、糖がグリコシド結合により様々な原子団と結合した化合物のことを指します。このグリコシド結合は、人が持つ消化酵素では分解できず、腸内細菌によって結合が解かれ、代謝されます。

この腸内細菌の代謝により、薬効が体に作用するということになります。

ただし、センノシドは多くの腸内細菌が持つグリコシダーゼ(グルコースを含む通常のグリコシド結合を分解する酵素)では代謝されず、ビフィドバクテリウム属の特定の菌株に限られるというのです。

ビフィドバクテリウム属の菌、すなわちビフィズス菌は、人の大腸に多くの方が所有している菌ですが(菌種は様々ですが)、大黄が一定数の方に効いているとすれば、ビフィズス菌の種菌の中でもそれほど珍しいものではないと推測できます。

ビフィズス菌の少ない人は、ヨーグルトやサプリで摂取し、大腸までビフィズス菌を届けてから大黄を服用すると効果的だと思います。

これについては、科学的な検証をすべての事象ですることが困難なため、実体験でヨーグルトの種族を変えて摂取し、一番効果があったものを記憶しておく、その繰り返ししかないのかなと思います。

この評価は、最初はビフィズス菌を摂取しない状態から始め、いくつかの種類のビフィズス菌を摂取して試すと言うことです。

何よりも自分自身の腸内細菌を理解し、プレバイオティクスやプロバイオティクスを並行して摂取していく。その経験値が何より正しいと私は思うからです。

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