<陰陽学説>人の転化は30歳前後で、そこから陰が主導し老化に向かっているとは?!

今日は、陰陽学説の陰と陽の基本的な最後の法則で4つ目の‟転化”です。

この転化は、この言葉ですべてが説明できるのではと思います。

「陽極まれば陰となり、陰極まれば陽となる。」文字通り、陽が極限に達すると陰に変わっていき、反対に陰が極限に達すると、陽に変わっていくと言うことです。

これは、質的変化と言われ、昨日のコラムに出て参りました、‟陰消陽長”や‟陽消陰長”の量的変化(徐々に陰や陽が移行していくこと)とは区別されます。

具体的には、自然界では陽に属する明るい昼から陰に属する暗い夜に転化しますが、夜明けと夕方はその境目となり、転化の起点となります。

四季(二十四節気)においても同じで、夏至が一年で陽が最も盛んな日であり、この日を境に陰が成長しはじめます。反対に冬至は一年で一番陰が盛んであり、この日を境に陽が成長します。

まさにこの日が陰陽転化をし始める日となるのです。

人の身体でこのことを捉えると、新生児の段階では陽気に満ち溢れ、どんどん成長していき、青少年期は陽気の成長が主導的となります。30歳前後が、陰陽のバランスが最も良い状態とされ、この時期を過ぎると陰気が主導する方向に向かうと言われています。

この理論は、古代中国の中医学が元になっているため、当時は平均寿命が50歳くらいなのでしょうか?30歳前後で転化するというのは頷けますが、現代においてこの理論を適合させると、かなり陰の時期が長いことになりますね。

それだけ、医療をはじめ、食糧事情も好転(一部の科学食材は別にして)してますので、寿命が延びているのでしょうけど、30歳がピークというのは寂しい限りです。

でもまぁ、冷静に思い起こすと30歳くらいで徐々に衰えが見えてくるのかもと、言えなくもないですね・・・(笑)

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