私たちが吸っている酸素の50%は実は‟藻類”が作ったものってほんと?!

ここまで、海藻に関して‟食”から見て来ましたが、今日はもっと大きな視点で『藻類』が地球上の生物にこれまでどのような影響を与えてきたかを見て行こうと思います。

先日、タイトルもそのままに『藻類』ルース・カッシンガー著を読む機会があり、その内容をご紹介しながら進めたいと思います。

この本のサブタイトルは、生命進化と地球環境を支えてきた奇妙な生き物とされています。まさに藻類が私たちに与えてきた影響力に驚かされたと言うのが率直な感想です。

先日海藻のコラムで、海藻は陸上植物のような種子植物ではなく、根、茎、葉の区別がないものと表記していました。ただ、植物のようにほとんどの藻類が光合成をしています。

この本には、「太陽光を動力として、厄介ものの二酸化炭素と、水と微量のミネラルを生命の材料である有機物に変える。さらに良いことに、藻類は、組み合わせの魔法で、酸素を吐き出す。」と表記されています。

そして私たちが日々無意識に吸っている酸素の50%は藻類が作ったものと言われます。酸素は言うまでもなく、呼吸するすべての動物に必要不可欠なもので、藻類の存在がこれまでになければ、私たちは空気を求めてあえぐことになると。

海洋には、厚さ200メートルの藻類の層が存在しており、このすべての藻類が死ぬと、小さなオキアミからクジラまでの水生生物はすぐに飢えると言われています。

ということは、藻類が30億年以上も前に進化して大気を酸化していなかったら、食物連鎖から考えると私たち自身も存在していたかどうかは疑問です。要するに、すべての生命が藻類に依存してきたわけです。

また、大量の藻類の死骸が海底に堆積し、地球の高温化を防いできたとも言われます。藻類の影響力は計り知れないですね。

明日は、なぜ藻類がたくさんの栄養素を貯えているのかについて触れていこうかと思います。

ちなみに画像は、藻に覆われた水面の写真です。

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