エピジェネティクスの上書きを完全に消去して受精卵の状態に戻せば、『万能細胞』を作り出せる!ってどういうこと?

今日は昨日の続きで、エピジェネティクスについてもう少し深く見ていきたいと思います。

昨日のコラムでは、受精卵はエピジェネティクスが消去され、すべての種類の細胞になることが出来ることになる!と言うお話しでした。

要するに、エピジェネティクスの上書きを完全に消去して受精卵の状態に戻せば、万能細胞を作り出せるということになります。

これを応用したのが、iPS細胞やクローン細胞と言うことになります。

*iPS細胞とは、体の細胞に特定の遺伝子を導入し、受精卵に近い状態に戻すことで、様々な細胞に分化する能力と無限に増殖する能力を持つ細胞のことです。画像はiPS細胞をなんとなくイメージしたイラストです。

例えば、エピジェネティクスがかかって分化してしまった体細胞を未受精卵に入れたり、特定の遺伝子の組み合わせを体細胞に入れることで核を初期化した状態に戻せたりするのです。

このように万能細胞が新しく患者の臓器や組織を作り、病気になった体の一部を取り替えることができるなど出来るようになります。

ちなみに、がんは不必要な細胞が死ぬことなく、細胞分裂が異常に繰り返し起きることで起こる病気です。

細胞分裂に関わる遺伝子のなかには、細胞分裂をたくさん起こそうとする遺伝子と細胞分裂を抑えようとする遺伝子があります。

正常な細胞ではこれらの遺伝子は上手く働きますが、がん細胞は、細胞分裂を抑えるようとする遺伝子がエピジェネティクスによってオフになってしまっていることがあると言われています。

よって不必要な細胞分裂を十分に抑え込めないので、がん細胞が増殖し、やがて転移していくようになります。

エピジェネティクスを上手くコントロールできれば、がん治療などにも応用できる日が来るのではないでしょうか。

明日は、短鎖脂肪酸にもう一度戻り、酢酸、プロピオン酸、酪酸が産生されるための、食物繊維やそれを含む食品、そして発酵に関与する腸内細菌について見て行きたいと思います。

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