野菜や穀物の中で食物繊維量が一番多いのが「ライ麦」なのです!

昨日までのコラムで、腸内細菌が短鎖脂肪酸(酢酸、プロピオン酸、酪酸)を産出するために、摂取すべき食物繊維を、腸内細菌の種類別で見て参りました。

腸内にどのような腸内細菌が棲息しているかによって、短鎖脂肪酸が効率よく産み出せるかどうかが決定づけられます。

これは腸内細菌叢に合わせて、どのような種類の食物繊維を摂取すればいいかを判断するものでもあります。

菌の代謝リレーと言われる、食物繊維を摂取しその食物繊維を麹菌や納豆菌、酵母菌などの糖化菌が糖化します。その糖化された糖分を乳酸菌やビフィズス菌が乳酸や酢酸にして酪酸菌に受け継ぎ、酪酸やプロピオン酸が産生されるのです。

腸内でこれらが効率よく代謝されることにより、無事に短鎖脂肪酸が生成され、体にとって有益なものとなっていきます。短鎖脂肪酸の効果効能については、以前のコラムで記載しておりますので、ご覧いただければと思います。

さっとこれまでの流れをさらってみましたが、やはり人がまず口にするもの、食物繊維について、これからもっと深堀していこうと考えております。

菌の代謝リレーを考えたときに、まず私たちがすべきことは、食物繊維をよく理解することからではないかと思うからです。

明日から詳しくコラムでご紹介していきますが、野菜や穀物に含まれる食物繊維の量を見たとき、100gあたり一番食物繊維の含有量が多いものが「ライ麦」です。画像はライ麦パンですが、100g中13.3gを占めております。

ちなみに、昨日ご紹介したオートミールは、9.4gです。

今回食物繊維を徹底解剖するための参考書籍として、「患者に話したくなる『食物繊維・腸内環境』のすべて」と言う、吉田貞夫先生の著書をみながら順次進めていきたいと思います。

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