植物性乳酸菌と動物性乳酸菌との違いとは?

プロバイオティクスを深堀するシリーズの3日目は「ラブレ菌」です。

今日はお漬物の画像からスタートしましたが、このお漬物、京漬物「すぐき」なのですが、今回のラブレ菌はこの「すぐき」から発見されたものとなります。

1992年に当時ルイ・パストゥール医学研究センターの岸田鋼太郎博士により、京都の男性が長寿であることに着目し京都の人が常食としている「すぐき」に目を付けたのがきっかけとされています。

京都の人が「すぐき」を常食としているかどうかは別にして、すぐきに含まれるラブレ菌は植物由来の乳酸菌で、動物由来の乳酸菌よりも、胃酸などの消化液にも負けず、生きて腸まで届くと言われています。

ここで、植物由来の乳酸菌を植物性乳酸菌と表記し、動物性乳酸菌と対比して用いられることが多いですが、両者はどう違うのでしょうか?

乳酸菌は糖を代謝して多量の乳酸を作るグラム陽性細菌の総称です。発酵食品や植物、人や動物の腸、海洋環境下など地上の様々なところで棲息しています。

これらから分離された乳酸菌株が、ゲノム情報(塩基配列の違い)などによって特定の菌属や菌種に同定されます。

植物性乳酸菌に関しては、植物から分離され植物質を発酵して生育してきた乳酸菌ですので、乳などの栄養価が豊富に育った動物性乳酸菌よりも、厳しい環境下でも生きていける可能性が高いと言われています。

よって植物由来であれ動物由来であれ、細菌には間違いありませんので、本来は植物性乳酸菌という表現よりも植物由来の乳酸菌と表記する方が正しいのかも知れません。

ちなみに、すぐき由来のラブレ菌は、現在KAGOMEさんから『ラブレ』という商品名で販売されており、私も毎日飲用しています。

あっ、もう一つ、ちなみにですが、私も京都生まれで大人になるまでは京都で過ごしましたが、「すぐき」はほとんど食べていません!?(笑)

京都人とすぐきを長寿に結びつけるのはちょっと強引かなと思います。京都人はすぐき漬けの他に千枚漬けも食べますからね。お漬物でお茶漬けは私もよくしますけど!?そこは、元京都人ですので、はい!(笑)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次