乳児から高齢者まで幅広い年齢層の方の腸に棲息するビフィドバクテリウム・ロンガムを摂取する!

今日もプロバイオティクスを深堀するシリーズの5日目ですが、今日からはビフィズス菌を種類ごとに見て行こうと思います。
まずはじめは、Bifidbacterium longum (ビフィドバクテリウム・ロンガム)です。
ロンガム種は出生直後の乳児から高齢者に至るまで幅広い年齢層の方の腸内に棲息する種です。ビフィズス菌が年齢とともに減少していく話しをしましたが、ロンガム種はあまり減らないと言われています。
母親から子へ垂直伝播(出生時や母乳などから)する種だと最近の研究で明らかになっています。
となると、帝王切開や人工乳のお子さんには、ロンガム種は受け継がれていないのか?と言うことになります。
実際に私自身は数十年前に帝王切開で生まれ、母乳で育てられました。私自身のビフィズス菌構成比は0.3%程度です。ほとんどいなくなっていますが、そもそもロンガム種が少なかったのかと言えなくもないなと思います。
年をとってビフィズス菌が減ることは承知すべきことですので、水平伝播でいかにビフィズス菌をキープしていくかを考えるべきなのかも知れません。
私自身は酪酸菌に属する種属が全体の60%ほどいますので、腸内細菌叢は悪くはない状態ですが、ビフィズス菌も菌の代謝リレーで非常に重要ですので、水平伝播を心掛ける必要がありそうです。
そこで、画像の森永乳業の『ビヒダス』ということになります。
ビヒダスはBB536株と言う、ビフィドバクテリウム・ロンガム種の株が使われております。森永乳業さんのホームページでは、「現在市販されている他のビフィズス菌製品には動物にすむ種類のビフィズス菌が使われていることが多くありますが、やはりヒト適しているのはヒトにすむ種類のビフィズス菌と考えらえます。」と謳われております。
植物性乳酸菌と動物性乳酸菌の違いをコラム(2025年5月10日)で書きましたが、植物由来でも動物由来でも細菌自体は違いがないと言う話しでしたが、今回の場合、人に馴染みやすいのはビフィズス菌の中でもロンガム種だと言うことも言えるのかなと思います。
私自身は、大きな容器のビヒダスを毎日少しずつ摂取しております。ビヒダスは甘さがあまりありませんので、最近はイヌリン・オリゴ糖含有シロップをかけて、菌の代謝リレーを意識して食べています。
ビフィズス菌は乳酸菌のように食材から摂取することはできません。酸や熱、酸素に強いタイプのビフィズス菌をヨーグルトなどから摂取し1日~3日ほど腸内でキープしておきたいですね。
どのヨーグルトを摂取すべきかは、自身の腸内細菌叢やお腹の具合、便の状態などを考慮しピックアップすべきかと思いますが、少なくとも、ロンガム種については無難な選択かも知れないです。
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