麹菌が人体に与える影響を免疫システムから改めて整理してみた!

麹菌が人体に与える影響について、免疫反応という視点から数回にわたりコラムでお伝えしてきましたが、今日は少し整理しながら進めてみたいと思います。

八海醸造さんの麴甘酒を使ったマウスでの実験では、麴甘酒が免疫に与える影響の検証として、「麴甘酒をマウスの樹状細胞に添加すると、免疫に関するサイトカインであるインターロイキン(IL)-10及びIL-12が作られることが確認された」とありました。

このインターロイキン10(IL- 10)は、Th1サイトカインの産生を阻害する作用が確認されるとする研究結果が存在します。

ヘルパーT細胞であるTh1とTh2はどちらかが優勢になると、免疫作用に支障をきたすことから、それぞれのサイトカインであるIFN-γとIL- 4のサイトカインがお互いのバランスを保ち、免疫反応を正常に働かせています。

加えて、IL- 10がTh1サイトカインの産生を阻害することで、全体のバランスを保っている、すなわち麴菌が有効に働いているとも言えます。

一見、IL- 10がTh1サイトカインを阻害することで、免疫低下に加担しているかと思われるのですが、そうではないんですね。

そして、同時にIL-12を作りだすことで、NK細胞を刺激し分化を誘導することで免疫力をアップさせているというわけです。

こう見てみると、いかに麴菌が免疫反応に重要なものかがよくわかります。

画像は麴甘酒です。甘酒の過剰な摂取はそれはそれで糖分を気にすることになりますが、適度に麴菌は体内に入れておきたいと改めて思いました。

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