腫瘍マーカーの低下と白血球の数値改善につながった3つの要因とは?

今日のコラムは昨日の続きです。免疫チェックポイント阻害剤(テセントリク)と血管新生阻害剤(アバスチン)を投与し、腫瘍マーカーの数値が低下したこと、そして白血球の数値(免疫力を表す数値)が総じて改善されたことについてです。
1つ目は、化学療法である免疫チェックポイント阻害剤と血管新生阻害剤によって、癌細胞が栄養を摂り入れる状態を阻害し、癌細胞自身が異物と認識されないよう免疫細胞と結合することを遮断したことが上げられます。
癌細胞の働きを止めるということになるのですが、それが白血球の数値改善につながるかは疑問が生じます。
となると、他の要因で免疫力が強化されたのではとも考えました。
1つは、腸内細菌を育てるために腸活にはいそしんできました。大腸がん手術において、腸内細菌叢はある意味一掃された(抗生物質の使用と外界の酸素に触れたこと)のではと考え、術後新たに腸内細菌がないものとして、菌の代謝リレーを考慮し食を考えました。
漢方薬の大建中湯と乳酸菌の関係性なども含め、これまでのコラムで記載してきた通りです。結果、大腸がんの術後にしては便通も順調で、腸の状態は良くなったように感じられます。
そして、もう1つの要因は、麹菌飲料です。
以前のコラムでもご紹介しましたが、麹菌の入った清涼飲料水、正確には白麹菌(アスペルギルス・カワチ菌)の入った飲料を毎日摂取しています。
以前は八海醸造さんの麹甘酒を例にしておりましたが、同じ麹菌でもニホンコウジカビ(黄麴菌)ではなく、焼酎などに使われる白麴菌となります。
麴甘酒のところでインターロイキン10やインターロイキン12の話しが出て参りましたが、白麹菌はクエン酸を産出し抗酸化作用があり癌体質を改善するとも言われております。
今回、麴菌飲料のメーカーさんに問い合わせましたが、薬機法のこともあり、明確な回答は得られませんでした。しかし、免疫力改善につながる様々なお客様からの声は伺っているとのことでした。
この麴菌、もっと詳しく調べていきたいなと思いますが、この3つの要因が複雑に絡み合って、今回の血液検査の結果につながったのではと思っております。
次回の点滴は6月27日から3週間後の7月18日になります。投与直前に血液検査をしてからになり、2回目までの結果が出ます。
2回投与でどのように変化しているのか、注目したいと思います。
画像のイラストは麹菌になります。
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