ビフィズス菌HN019株は、腸内の他のビフィズス菌や乳酸桿菌も増殖させる働きがある!

今日のコラムも‟生きたまま腸まで届くビフィズス菌”になりますが、今日は昨日と同じ種で、ビフィズス菌の中のラクティス種、HN019株(学術名はBifidobacterium animalis subsp. lactis HN019)のご紹介になります。
HN019株については、今年の8月1日~3日まで3日間に渡り詳しくお伝えしました。ここで、日本ルナ社の‟飲むヨーグルト”を飲んだ際の、便通についても詳しくお伝えいたしました。とても飲みやすく、私自身も買いだめしては数日に一回は自然と飲むようになりました。
そんなHN019株ですが、前回お伝え出来なかったことで、摂取により他の乳酸菌やビフィズス菌を増やすという効果があります。
日本ルナ社のHPでは、研究結果が公表されているのですが、HN019株が生きて腸内を通ることで、乳酸菌の数を増加させることが確かめられているようです。(グラフ表記では継続的な摂取で乳酸菌が増加し、摂取を止めると乳酸菌が減少していることを示されています)
HN019株の摂取後、ビフィズス菌、乳酸桿菌、腸球菌の統計的に有意な増加が観察されたとあります。また用量によって反応に有意差はなく、試験された最低用量(6.5×107 CFU /日)でさえビフィズス菌や乳酸桿菌を増やすことを示したとされています。(グラフ表記では、摂取期間中はビフィズス菌と乳酸桿菌が増加していることが示されています)
ここから見て取れるのは、HN019株を摂取することで他の種株のビフィズス菌や乳酸桿菌(大腸にいる乳酸菌)が相乗的に増えている点です。
HN019株がそのまま増殖するのではなく(HN019株自体も増殖しているかもですが)、他の種株のビフィズス菌が増殖することでその効果効能が2倍~数倍になることは、これまでも他の腸内細菌(乳酸菌)でも確かめられてはいましたが、HN019株の研究結果はとても興味深いと思います。
となると、一つの種株を毎日食べ続けるより、多種の株を摂取することでその効果を倍化させる方が、腸内細菌叢の多様化の観点からも腸内環境にとっては優位に働くということになりますね。
ビフィズス菌の中でもラクティス種は酸に強いため、生きたまま腸に届く可能性は高く、外せないビフィズス菌と言えそうです。
画像はビフィズス菌HN019株入り日本ルナ社の飲むヨーグルトです。鉄分+食物繊維のタイプの商品です。
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