オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸の摂取バランスを理想とする1:4にする必要がある理由とは?

ここまでのコラムでオメガ3脂肪酸を含む食材とその効能について取り上げてきましたが、今日はオメガ脂肪酸を分子栄養学の視点で見てみたいと思います。

分子栄養学タイムズと言うサイトに詳しく触れられていましので、今日はそちらを参考に考えてみたいと思います。

オメガ3脂肪酸が抗炎症作用のある栄養素であることは、これまでに触れてきた通りですが、ではなぜ良い脂質を摂取することが炎症を抑えるのでしょうか?

人間の全身の細胞は37兆個でできていると良く言われますが、このそれぞれの細胞を区切っている細胞膜が食べるあぶらによってその構成成分が変わると言われています。

そもそも細胞膜はタンパク質と脂質でできていますが、この脂質はリン脂質とコレステロールなどでできています。

食事から摂取したり、体内で代謝されてできたEPA(オメガ3脂肪酸)やアラキドン酸(オメガ6脂肪酸)などの多くが細胞膜のリン脂質を構成しています。

細胞膜のリン脂質は、一見判断がつかないのですが、その中身は食べた脂と少しずつ入れ替わっているのです。

怖いのが、EPA(オメガ3脂肪酸)は主に炎症を抑える物質であり、アラキドン酸(オメガ6脂肪酸)は主に炎症を誘発する物質であることです。そのバランスが崩れれば、炎症を抑えるのか誘発するのか、どちらかが優位になり人体に影響を与えます。

オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸の理想的なバランスである、1:4はキープしていく必要があると言うことです。

実際には、何も考えずに食生活を送った場合、1:20とか、悪いケースでは1:30と言う場合もあるようです。こうなると必須脂肪酸ではありながら、炎症を誘発し続けていて慢性炎症を起こす要因になっていることがわかると思います。

とは言え、昨日のコラムでも触れましたが、脂肪酸の摂取量を細かく計ることは難しいと思います。

可能な限り青魚を摂取し、EPAやDHAを摂取すること、油の使用量、種類を選別することが重要なのではと思います。

私自身も今日のコラムを書きながら、分子栄養学的に改めて見てみると怖くなってきました。いかにEPAやDHAが大切な栄養素かを思い知らされた気分です。

一昨日は塩サバ、昨日はマグロと青魚は定期的に努めて摂取していますが、今後も続けて行こうと思います。

明日は、青魚を中医学(東洋医学)の視点からどうとらえているかを見て行きます。

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