免疫– category –
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免疫チェックポイント阻害剤、テセントリクについて
日々、免疫チェックポイント阻害剤についてコラムを書いておりますが、今日は、昨日までのオプジーボやキイトルーダのPD-1阻害剤ではなく、PD-L1阻害剤について見ていきます。 PD-1とPD-L1の違いについては、これまでのコラムでもご紹介して参りましたが、... -
免疫チェックポイント阻害剤、キイトルーダについて
今日ご紹介する免疫チェックポイント阻害剤、キイトルーダことペムブロリマブは、昨日のオプジーボより後発ですが、PD-1阻害剤としてのその仕組みは同じです。 改めて、免疫細胞(T細胞)の表面には、免疫が過剰反応した時にブレーキをかける役割の「PD-... -
免疫チェックポイント阻害剤、オプジーボについて
今日は、現在承認されている免疫チェックポイント阻害剤を具体的に見て行こうと思います。 データ(2024年3月25日時点)は「がん+プラス」さんのHPから引用致します。 まず、PD-1阻害薬として、本庶先生の研究により開発された、オプジーボことニボルマブ... -
<免疫チェックポイント阻害剤>T細胞の活性化にかかわるCTLA-4を抑える抗体が癌を攻撃する!
昨日のコラムでは、T細胞とがん細胞の結び‟手”となる、PD-1とPD-L1について見て参りました。 今日は、免疫チェックポイント阻害剤として、もう一つのポイントとなる、CTLA-4(細胞殺傷性Tリンパ球抗原4)について見て行こうと思います。 このCTLA-4につい... -
免疫チェックポイント阻害剤はT細胞のアポトーシスを探求するところから始まった!
今日はT細胞とがん細胞の結合を遮断する免疫チェックポイント阻害剤について、その仕組みをより具体的に見て行こうと思います。 免疫チェックポイント阻害剤の開発に関わったのは、2018年ノーベル医学生理学賞に輝いた京都大学の本庶佑教授と米国テキサス... -
T細胞にブレーキがかかる仕組み「免疫チェックポイント」とはどのようなからくりなのか!?
免疫チェックポイント阻害剤と言えば、免疫療法の1つで、すでにがん治療の標準治療となっているものです。 ここからは、この免疫チェックポイント阻害剤の仕組みを見て行きます。 人の免疫機能においては、免疫細胞と呼ばれる血液中の白血球などが中心的... -
癌細胞は生き残るために自らを異物と認識させないように知恵を絞っています!
昨日のコラムで癌治療の標準治療の1つにあげられる、免疫チェックポイント阻害剤について触れましたが、今日からはこの免疫チェックポイント阻害剤について改めて見て行こうと思います。 2024年9月2日、3日のコラムで免疫チェックポイント阻害剤と腸内細... -
胎児を異物として認識しない、免疫システムの優れたところ!
異物を認識して攻撃を加えることは、人が元来持つ免疫システムなのですが、自分にとって異物であるにも関わらず、攻撃を加えないケースもあります。 妊娠による胎児は本来なら異物であるはずですが、人にはそれを異物ではないと認識し、攻撃を加えないシス... -
麹菌が人体に与える影響を免疫システムから改めて整理してみた!
麹菌が人体に与える影響について、免疫反応という視点から数回にわたりコラムでお伝えしてきましたが、今日は少し整理しながら進めてみたいと思います。 八海醸造さんの麴甘酒を使ったマウスでの実験では、麴甘酒が免疫に与える影響の検証として、「麴甘酒... -
Th1とTh2の2つのヘルパーT細胞が産生するサイトカインについて・・・
今日は昨日のコラムの続きで、ヘルパーT細胞について、もう少し突っ込んでみたいと思います。 ヘルパーT細胞(Th)は、産生するサイトカインの種類から、Th1とTh2の2つの種類に分類され、獲得免疫がこの2つのバランスで成り立っていると言うお話しでし...