「なめこ」の表面のヌルヌルが美肌効果を期待できるって!?

‟体にとって必要なものとは何か?”を食から探求するシリーズのきのこ編を連日コラムにしております。今日は画像にもあります『なめこ』です。

なめこと言えば、大根おろしとともにいただいたり、お味噌汁に入れたりと、美味しくいただける食材ですが、ぬるっとした粘膜質が特徴ですね。

このネバネバ成分はムチンと呼ばれる糖たんぱく質です。

ムチンと聞くと、私のコラムでも何回がご紹介した腸内細菌のアッカーマンシア菌を思い出します。正確にはアッカーマンシア・ムシニフィラで、2024年2月24日のコラムで詳しく書いていますのでご覧ください。

このアッカーマンシア菌が人の消化管の内壁に覆われるムチンを分解したり生成する役割を担っているのです。よって、アッカーマンシア菌を多く保有している人は、腸管バリア機能を保てているとともに、糖分の吸収を制限できるため、太りにくく糖尿病のリスクも少ないと言われています。確かに、このアッカーマンシア菌の多い人は、痩せている方が多いです。

ここまでは、ちょっと余談になりましたが、なめこは、このネバネバ成分のムチンが自らを乾燥から防いで身を守っていると言われています。

文献の中には、なめこを食べるとこのムチンが胃粘膜を強くしたりすると書いているものもございますが、ムチンがアミノ酸の一種の糖たんぱく質であることから、消化管で細かく分解されるため、そもそものなめこのムチンの効果は得られないのではと思います。

ただ、ぬるぬる成分の中にはムチンと同じく水溶性食物繊維のペクチンなども含まれているため、腸内細菌のエサになり、最終的には産出された短鎖脂肪酸が腸管バリア等を形成することは間違いないようです。

他にも糖質の1つでトレハロースも含まれていることから、カルシウムが体外に排出するのを防ぎ、骨粗鬆症の予防が期待されています。

またトレハロースは美肌効果もありますが、コンドロイチンも含まれていますので、より美肌効果を期待できるとも言えます。

追記:上記記事の中で、なめこのネバネバ成分をムチンと表記していますが、植物性の粘液の主成分はムチンと呼ばず、動物性粘質物を指す言葉です。明日のコラムでお詫びと訂正内容を明記しております。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次