「芽胞」を形成する腸内細菌に気をつけろ!

今日は、何度かコラムで触れてきました「芽胞」についてです。

私ははじめ腸内細菌に芽胞という特殊技があると知って、腸内細菌の面白さに驚いたとともに、腸内環境はいい時はいい状態をキープしますが、悪い状態になるとどんどん悪化していく、毎日気を付けて行かないとすぐに事態は悪化していく、そんな奥深い世界を感じました。

では、芽胞とは何か?ですが、科学的に言うと、ある種の細菌が持つ「耐久性の非常に高い細胞構造」のことです。と言ってもわかりにくいと思います。要するに、自分が棲む腸内で環境の悪化が起こった場合、それに耐えうるように殻を被って回避する、それも長い時は十数年も殻を被ったままいられる、そんな機能を有している菌がいるのです。

具体的には、クロストリジウム属やバチルス属の細菌がこの芽胞を形成します。

いずれも日和見菌と呼ばれる、そもそもが、周りの環境が善玉菌優勢の時には善玉菌に、悪玉菌優勢の時には悪玉菌に味方する日和見菌なのですが、芽胞を形成することで徹底して環境適応する細菌なのです。

芽胞の状態では、煮沸・冷凍・乾燥・アルコール消毒にも耐えうるわけですから、しっかり煮沸しても、芽胞の細菌がいれば食中毒は起こりえますし、消毒しても生き残っているとなれば、厄介な細菌であることは言うまでもありません。煮沸すれば食中毒は回避できるは、間違いだということになります。

ただし、芽胞では、細菌は繁殖することはできませんし、代謝も限られます。いわば休眠状態で様子見している、そんな状態にいると言うことです。

私自身の腸内細菌構成比はクロストリジウム菌が11.861%いて比較的多い構成になっています。ウェルシュ菌(クロストリジウム属)などの悪玉菌ではなく日和見菌なのでしょうけど、腸内環境には日々気をつけてはいます。

それはどうしてか?ですって・・・

いつクロストリジウム菌が芽胞を脱いで悪い菌に味方するかわかりませんからね!?常に監視してないとですね(笑)

*画像が熱に強いウェルシュ菌のイラストです

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