【新連載】第7回 / 古代哲学と現代科学が交差する!カラダのメカニズムを解き明かす「陰陽学説」

今日は中学を知ろう!の第7回目で中医学の根幹を成す学説の1つ、陰陽学説についてです。

昨日のコラムでは、古代人は自然の観察からある一定の法則を見出し、それを年月や節気で具体化していきました。その根幹になった基本概念が「すべてのものは2つの対立する性質から成り立つ」と言う陰陽学説なのです。

古代中国において書かれた、中医学の経典とも呼ばれる「黄帝内経・素問」には「陰陽応象大論」と言う一節の中で以下のような記述が見られます。

「陰陽者、天地之道也、万物之綱紀、変化之父母、生殺之本始、神明之府也」

現代語訳すると、「陰陽は宇宙の法則、すべての物事を納める規律、さらに生命の誕生・変化・結末の根本となる大事なことであるとの認識である。」要するに、この陰陽学説を用いればすべての事物の説明が出来ると考えられていたのです。

さらにこの陰陽には4つの基本ルールが存在します。

1,対立(相反する)・・・天と地(天空は高いので陽に属し、大地は低いので陰に属する)・昼と夜(昼は明るいので 陽に属し、夜は暗いので陰に属する。などです。このようにすべての事物は陰陽の対立する両面を持ちながら統一され、つねに動きながらバランスを保っています。このバランスの取れた状態のことを「陰平陽秘」と言います。

2,互根(助け合う・依存する)互用・・・光があるから影ができるように、一方がなければもう一方も存在できない関係。 陰陽は対立と制約の関係を持ちながら、同時に互根と互用の関係も有しています。この互根と互用の関係を相互依存と言い、陰陽双方は互いに助け合わなければ存在できません。

3,消長(増えたり減ったりする)・・・昼が短くなると夜が長くなるように、常にバランスを取って動いている。陰陽の対立と依存の関係は、静止の状態にとどまらず、いつも消長し、変動しながらバランスを保っています。

4,転化(極まると反転する)・・・冬の寒さが極まると春に向かうように、陰極まれば陽となる現象。陰陽消長の変化は、陰と陽の量の多い少ないの過程ではありますが、さらに変化が連続していくと本質的な変化が発生し転化します。

ではこの陰陽の基本ルールを私たち人体に当てはめてみましょう。

人体の陰陽としては、体を温め動かすエネルギーが陽であり、体を潤し物質的な基礎となる血や津液が陰になります。また、自律神経で例えると、交感神経が陽であり、副交感神経が陰となります。

また、細胞レベルで見ると、酸化と抗酸化のバランスも上記の陰陽学説が当てはめられるのではないでしょうか?

このように、古代の哲学が現代の科学的メカニズムと一致している!という面白さが垣間見えます。                         

黄帝内経の話しに遡ると、どうも哲学的すぎて理解に苦しむ方も、科学的メカニズムに照らして見れば、いかに陰陽のバランスの上に人体が成り立っているかがわかります。

明日は、五行学説について見て行きたいと思います。

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