がん細胞の「毛」を再生するか、膜を溶かすか~三石理論にみるビタミンAの二つの顔

昨日胃がんの話しが出て参りました。今日はがんとビタミンAの関係を三石巌先生の理論に沿って進めたいと思います。

細胞には多糖体と呼ばれる毛のような枝がついています。多糖体とは、ブドウ糖などの糖がたくさん繋がって出来た鎖のようなものです。

この毛のような多糖体がお互いに接触しあっています。この接触があると細胞分裂が抑制されるのです。これを接触阻止って呼んでいます。

ところが、がん細胞にはこの接触阻止の働きをする毛のような枝がすり減っているんですね。よってがん細胞は思うように増殖し続けます。

この多糖体をくっつけるのに、有効に働いているのがビタミンAと言うわけです。

ビタミンAがあるとこの毛のような枝は伸びることが出来ます。枝が伸びると自然に接触することになり、増殖が止まります。

また、ビタミンAは細胞膜を溶かすと言うお話しを以前にしておりました。レチノール結合たんぱく質という、キャリア・プロテインがないと溶かしてしまうのです。ビタミンAをたくさん与える、すなわち摂取過剰になるとキャリア・プロテインを作るのが間に合わなくなるんですね。

詳しくは、2026年2月6日のコラムをご覧いただきたいのですが、コラム内でレチノール結合たんぱく質と表記しているのはビタミンA特有のキャリア・プロテインのことです。キャリア・プロテインは他にも数種類存在しています。

話しをがん細胞に戻しますが、がん治療の際に大量のビタミンAを投与しキャリア・プロテインを出来なくすることでがん細胞の細胞膜を溶かしてしまうと言うことも考えられるわけです。

もちろん、キャリア・プロテインが過剰になると副作用もあるわけで、すべてが上手くいくとは言えないとは思いますが。

ただ一つ言えることは、ビタミンAの摂取量の違いで人の体はいいも悪いも、影響を受けると言うことです。

そして、すべて個人差があると言うことです。

自分自身のビタミンAの摂取量を正確に把握するのは難しいですが、皮膚の角化など疑わし症状が出た場合は、ビタミンAの摂取量を見直してみるのがいいかも知れないですね。

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