なぜMRIに造影剤が必要なのか? 癌の「血管」を暴き、ミリ単位の癌細胞を見逃さない仕組み

昨日のコラムでは、MRIが磁石と電波を使うため「金属が絶対NG」である4つの理由をお伝えしました。

今日は、造影剤についてお話ししたいと思います。MRI検査を受ける際に、造影剤を入れる場合と入れない場合があります。先日の母の肝細胞癌の検査では造影剤が入れらえました。では、なぜ造影剤を体内に注入して検査をする必要があるのでしょうか?

1つ目の理由としては、癌細胞特有の「血管」の状態を把握するためです。

造影剤を使わないMRIやCTでも臓器の形はわかりますが、これでは周囲の正常組織と癌が同じような色で写り、見分けがつきにくいことがあります。

しかし造影剤を静脈に入れると血液に乗って全身を巡ります。癌細胞は増殖するために、自ら新しい血管(腫瘍血管)を勝手に作り出して大量の栄養を引き込もうとています。

母がこれまで13回投与してきた血管新生阻害剤(アバスチン)は、まさにこの癌の新しい血管を遮断するための薬です。

MRI検査において造影剤を入れることで、異常な血管の集まり、すなわち癌細胞が作り出した血管が白く光って見えます。この白い部分を見れば血流が絶たれているか、腫瘍が縮小しているかが正確に判断できるというわけです。

2つ目は、肝細胞癌の場合、癌細胞を見つけ出す特殊な造影剤(EOB)が使われています。この造影剤(EOB)は正常な肝細胞には取り込まれても、癌細胞には取り込まれないという特徴を持っています。

EOBを使うと正常な部分は白く写り、癌の部分は黒くポッカリと抜け落ちて映るため、ミリ単位の小さな癌の生き残りも映し出してくれるのです。すなわち造影剤は「正常な細胞」と「異常な細胞」の性質の違いを利用した、極めて理にかなった検査であると言うことです。

主治医の先生は、PET検査ではここまで正確には分析出来ないとおっしゃっていました。私の理解では、PET検査の方が正しい判定が成されるのかなと思っていましたが、それは誤解でした。

PET検査との対比は、肝臓に限ったことなのかもしれません、肝臓にはEOBを使えるからです。PET検査につては後日詳しくお伝え出来ればと思います。

最後に母の状態ですが、今回の造影剤MRI検査においては、まだ完全には癌細胞が死滅していないと言う結果でした。先ほどご説明した、2つ目の黒い部分が残っていました。ただ、血管新生阻害剤(アバスチン)が効いているのか、新しい血管が増えているような痕跡はなく、癌細胞が明らかに増殖が出来ない状態だというのがわかりました。

今回の検査結果を受けて、今後の治療方針としては、もう少し化学療法を継続して様子を見ることになりました。

今日のコラムもGeminiにコラムを読み込ませ、作成した画像です。今日のGemiちゃんは、なかなか優秀でございます。ただ、昨日の晩、いや、日付が変わった夜中にGeminiとかなりやりあってまして(笑)、私の方が切れていたのですが、そのあたりは、また後日、アプリ開発をAIで進める!でお伝え出来ればと思います。

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