シロタ株が花粉症の症状を和らげるメカニズムとは?

今日はシロタ株の花粉症などアレルギー疾患に対する効果効能について、科学的に見て行こうと思います。

アレルギー疾患については、これまでのコラムでも触れてきましたが、免疫細胞の働きが関わっています。

体内に病原菌やウイルスなどの異物(抗原)が侵入したとき、その情報をいち早く他の免疫細胞に渡す役割を担うマクロファージや樹状細胞が抗原提示細胞として働きます。

これら抗原提示細胞が、ヘルパーT細胞に異物(抗原)の情報を渡すと、B細胞が抗原を攻撃する抗体をつくります。

このような流れで抗原は作り出された抗体により撃墜されていくのです。

ただ、この抗体が何らかの原因で過剰に産生されると様子は変わります。本来は異物(人にとっては外敵)から身を守るはずの抗体が、自らの身体(細胞)を攻撃してしまうのです。これがアレルギー症状と呼ばれるものです。

具体的には、アトピー性皮膚炎や花粉症、食物アレルギーなどに関係しているのは、5つの抗体のうちの‟IgE抗体”です。

今回テーマとしている花粉症などのアレルギー症状を抑えるには、過剰に産生されるIgE抗体を抑える必要があります。

そのためには、ヘルパーT細胞のうち、IgE抗体産生を促す1型ヘルパーT細胞(Th1)の働きを弱めなければなりません。

シロタ株を継続摂取することで、どうやらこの1型ヘルパーT細胞(Th1)を制御して結果的にアレルギー症状である花粉症の症状を軽減を期待する研究結果が示されているようです。

科学的に見て行くと、とても回りくどくなりますが、シロタ株を含むヤクルトを毎日飲むことで、花粉症の症状が和らぐと言うことになります。

ただしヤクルトは医療品ではなく乳酸菌飲料ですので、薬機法からも花粉症に効くとは表示できません。

乳酸菌飲料自体、人により糖分の過剰摂取や乳酸菌の過剰摂取によるSIBOにさえ気をつければ、身体に悪い飲料ではありません。

花粉症の方は、自分自身の体験でもって試してみるのもいいかも知れないですね。

ちなみに、私は花粉症をはじめ、寝込むような風邪はここ数年ひいたことはございません。腸活を積極的に進めてから特にそれを感じますので、腸内細菌と免疫は結びついていると強く感じています。

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