マサイ族にはなぜ高血圧の人がいないのか?

今日は、長寿・短命に影響を及ぼす4つの食品を深堀していく前に、家森幸男先生の著書から、マサイ族の話しを取り上げてご紹介したいと思います。

世界には長寿の地域と、短命の地域が存在すると、これまでのコラムでお伝えしてきましたが、マサイ族が暮らすタンザニアで健診を実施したことのご苦労が先生の著書に書かれていました。

基本的な検査としては、血圧測定、検尿と血液検査になりますが、マサイ族には高血圧の人はいないと言う噂を検証され、実際に高血圧の方はいなかったそうです。血圧の平均値としては上が116ミリと日本の小学生並みで、コレステロール値も世界の中で低レベルだったそうです。

血液検査の採血には苦労したようで、マサイ族では血は魂だと信じられていて、採血をして不幸があると敵討ちに合う危険性を覚悟で検査を行ったと書かれています。

また、尿検査から1日の塩分摂取量が2.5gと圧倒的に少なかったことが判明し、マサイ族は塩を摂取しないため、この2.5gは日々の牛乳に含まれる塩分だと後にわかったと記されていました。

そして、その牛乳を発酵させたヨーグルトのようなものを常に摂取しているため、高血圧を防ぐカルシウム、カリウム、マグネシウムを豊富に摂り、牛の生き血をヨーグルトに混ぜ、その牛が食べる牧草に含まれるビタミンCをその生き血から譲受し、鉄分も補給していたようです。

マサイ族は科学的な知識はもちろんありませんが、自然に長寿につながる食を摂取していたと言うことになります。

なぜ高血圧の人がいないのかが、マサイ族の食生活から垣間見れますが、おさらいすると、高血圧の原因となる塩分摂取量が少なく、高血圧を防ぐ、カルシウム、カリウム、マグネシウム、そしてビタミンC、鉄分を常に補給している。

そしてしっかり運動している、こんな日常生活が長寿につながっているんですね。

もちろん私たちはマサイ族の生活が出来るわけがありません。生き血など、すっぽんの生き血を飲んだことがあるくらいで、普通は飲みません。

ただ、塩分摂取量と高血圧を防ぐ栄養素は意識出来るのではないでしょうか。

高血圧がダイレクトに脳卒中を引き起こすとは言えませんが、塩分摂取量や栄養素を気にすることで、脳卒中を可能な限り防ぐことは出来るかと思います。

では、明日は、もう少し塩分について突っ込んでいきたいと思います。

画像はマサイ族の人々です!

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