ヤクルトを意識したNY1301 株を含む、スーパーで良くみかける「ピルクル」とは?

今日も‟生きたまま腸まで届く乳酸菌”シリーズになります。
今日の乳酸菌は、ラクトバチルス属カゼイ種NY1301株(Lactobacillus casei NY1301)です。
NY1301株は酸や胆汁に対する耐性が強いため、生きたまま腸まで届きます。ウェルシュ菌などの悪玉菌を減少させるとともに、ビフィズス菌などの善玉菌を増やす働きがあるとされています。腸内環境を改善し便秘を解消するなどの効果などが期待できるされています。
悪玉菌を減少させ、善玉菌を増やす働きと言うことで、シロタ株も同じような働きを示していました。
商品としては、日清食品グループの日清ヨークが乳酸菌飲料「ピルクル」のブランドで販売しています。
画像は、ピルクル400ですが、どこかしらヤクルトの容器に似ています。価格帯がヤクルトよりも若干安く設定され、ヤクルトを意識した戦略がうかがえます。
400憶個の乳酸菌を含有するヤクルト400に対し、ピルクル400にも400億個の乳酸菌が含まれており、ヤクルト400に対する対抗商品と言う位置づけでしょう。
乳酸菌の数で言うと、ヤクルトは200憶、400憶、1000憶(1100憶)というバリエーションに対し、現在のピルクルは、400憶、600憶となっており、まだ1000憶個の商品は開発されていないようです。
さきほど、NY1301株の効能に少し触れましたが、ヤクルトのシロタ株が腸内環境改善と睡眠の質的向上を大きく謳っているのに対し、ピルクルのNY1301株も同じようにピルクルミラクルケア(600憶個)では睡眠の質的向上を謳っています。
価格競争でヤクルトの市場を脅かす存在なのでしょう。いずれもマーケットへの普及度は大きく、どこのスーパーでもヤクルト、ピルクルは目にする商品です。
両者が相違する点といえば、ヤクルト(ヤクルト1000・ヤクルト400LTのみ)は人工甘味料のスクラロースを含むのに対し、ピルクルは、スクラロースにアセスルファムKを使っている点ではないでしょうか?
人工甘味料については賛否両論あり、人体に有害だとする説もございますが、摂取量を間違えなければ、気にすることはないと私は思っています。
それよりも、どのような乳酸菌がどのくらい含有されていて、人体に有用であるかどうかを見る方がはるかに注目すべき点かと思います。
ただ人工甘味料もわずかとは言え気になる点ではありますので、明日、詳しく見て行こうと思います。
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