ルミノコッカス菌のエサになる不溶性食物繊維のセルロースとは!?

今日も食物繊維をもっと掘り下げるシリーズ!の第4弾で、セルロースを取り上げるのですが、このセルロースをエサにしている腸内細菌のルミノコッカス菌についても触れたいと思います。

セルロースは不溶性食物繊維で、栄養学の本には、玄米やライ麦など穀類の外皮に多く含まれる食物繊維とあります。食物繊維ですから小腸で消化吸収されずに大腸まで運ばれ、その間に有害物質を吸収し、便を増やし、腸内を刺激することで排便を促すと記載されています。

この大腸でルミノコッカス菌がエサにすると言うわけですね。このルミノコッカス菌については、2月26日のコラムでも書いていますので良かったらご覧下さい。

セルロースはグルコース分子の集まりです。では、グルコースとは何か?ですが、デンプンなどの炭水化物が分解されたもので、こちらは小腸で吸収されたあと血液にのって体内の細胞に運ばれてエネルギーをつくる源になるものです。

こうやって見て行くとわかりやすいのですが、セルロースがグルコースの形(分子)になれば小腸で吸収され人間様の栄養になりエネルギー源になる。でも、セルロースのままだと消化されないので、大腸まで運ばれてルミノコッカス菌のエサになり、その代謝物が体にいい影響を及ぼす。ということです。

しかし、ルミノコッカス菌がない人や少ない人は、セルロースはそのまま排便される。冒頭の栄養学の本の記載にもありますが、便を増やし腸内を刺激することで排便を促すことで、その役目を終えるということですね。

人はそれでいいのかもですが、草食動物は大便だけをしていては生きていけません。よってルミノコッカス菌が草食動物に多く、セルロースがグルコースに分解されないものは、ルミノコッカス菌が代謝してくれる、そんな仕組みなんですね。

では、どうすればいいの?ってことになります。

まずは、草食動物のようにルミノコッカス菌がどれだけいるのか?を調べて見る。そして、それなりの数を保有していたら、積極的に玄米やライ麦の穀類や、ごぼう、豆腐などの摂取していけばいいですね。

逆にルミノコッカス菌が少ない場合は、まずはルミノコッカス菌やプレボテラ菌を増やすところからです。となると、水溶性食物繊維を摂取してエサを与えて増殖させてからセルロースを摂っていく。段階を踏んで対策を講じていくということになります。

自分の腸内細菌の構成比、もっと刺激的な言い方をすると勢力図を変える!それはあなたの摂る食事次第ということになりますね!

画像はライ麦パンです!ルミノコッカス菌が美味しく食べてくれるかな!?(笑)

ちなみに、腸内細菌検査でルミノコッカス菌の保有割合(他の36種類の腸内細菌も)を弊社の検査キットで調べて、詳しい診断結果をご報告いたします。~proxpro.co.jpのキットの購入にアクセスしてください!~

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