人体のパーツは20種類のアミノ酸の組み合わせと折りたたまれる構造の違いがDNAに記録されて再現されている!

昨日までは連日「油脂」に着目し、その構成要素の「脂肪酸」について見てきました。
今日からは「たんぱく質」について取り上げて行きたいと思います。
まずは、たんぱく質と言えばアミノ酸がその構成成分で、いくつものアミノ酸が繋がって出来ていることはこれまでにお伝えしてきました。
その繋がり方は、基本的には一本の直鎖状につながっているのですが、この状態ではたんぱく質としての機能がほとんど果たせず、色々な箇所で折りたたまれた構造になって初めてその機能を発揮します。
このたんぱく質の構造については後日にするとして、その構成成分のアミノ酸は画像にもありますが、人体で作ることができる11種類の『非必須アミノ酸』と外から摂取すべき9種類の『必須アミノ酸』で構成されています。
人体のパーツのほとんどがたんぱく質で出来ていますが、その構成要素となる20種類のアミノ酸が、組み合わせと折りたたまれる構造の違いにより、どのようなものに仕上げるのかをDNAに記録され再現されているのです。
例えば、髪の毛については、たんぱく質が80~90%を占めていますが、そのたんぱく質のうち約90%が‟ケラチン”という繊維状のたんぱく質です。
そして、このケラチンを構成するアミノ酸は18種類で、そのうちシスチンという非必須アミノ酸が17.2%、グルタミン酸というこちらも非必須アミノ酸が13.8%を占めていて3割くらいがこの2つのアミノ酸で構成されています。
このように、人の体のパーツをアミノ酸までさかのぼると、20種類のアミノ酸の組み合わせが複雑に絡み合って構成されているのがわかります。
こう考えると、9種類の必須アミノ酸のどれかが摂取不足になると、人体のパーツが上手く組成されていかないことがわかります。
そのあたりも今後可能な限り深く見て行こうと思います。
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