体内のナトリウムとカリウムの良好な関係!?は「ナトリウム・カリウムポンプ」で維持されています!

ここまで塩分過多を緩和する栄養素としてマグネシウムとカルシウムを取り上げてきましたが、今日はカリウムです。

昨日マグネシウムとカルシウムのバランスについて触れましたが、カリウムはナトリウムと関係がありそうです。

私のコラムでも2024年5月12日にこのことは書いていますが、改めて詳しくお伝えすると、カリウムとナトリウムは細胞膜を挟んで外側にナトリウム、内側にカリウムがどちらも体液に溶け込んでいます。

物質は常に濃度が一定になる方向に移動しますから、ナトリウムは細胞の中に入ろうとします。過剰にナトリウムが入らないように体内ではエネルギーを使ってカリウムを細胞内にとどめ、ナトリウムを細胞外に出す働きが生まれます。

これを水が高いところから低いところに流れるのに逆らうポンプの役割に例えて「ナトリウム・カリウムポンプ」と称しています。

この時に使われるのが、クエン酸回路で生み出されるATPと言うミトコンドリアで生成されるエネルギーです。

ATPについては、人が生きていく上で非常に重要な機能ですので、また後日お伝え出来ればと思います。

話しをナトリウム・カリウムポンプに戻しますが、この働きが落ちるとナトリウムが細胞内にとどまり、癌などのリスクが高まります。これは、加齢とともにその働きが劣ってきますので、カリウムを務めて摂取することが必要になります。

言うまでもなく塩分過多の食事が原因で、ナトリウムとカリウムのバランスが崩れ、体に異常をきたすと言う流れです。

ただ、腎機能が低下している方はカリウムの排出が難しくなり、カリウムの摂取量に気をつける必要があります。体内でバランスを保つのは非常に難しいですね。

カリウムの1日の摂取量については、成人男性が3000㎎以上、成人女性が2600㎎以上とされています。

カリウムを多く含む食品としては、2024年5月12日のコラムでは、干し柿(干し柿の画像を掲載)としていました。

今回は、やはり海藻類でこんぶ(乾燥)は100g中5300㎎、わかめ(素干し)が5200㎎と他の食材より、かなり多い量のカリウムを含んでいるようです。ただしこれらは乾燥した状態の物量ですので、実際に食する量にすると減少します。

明日は、再び長寿に影響を及ぼす食品に戻り、魚介類を検証します。

画像は美味しそうな「わかめ」です!

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