免疫チェックポイント阻害剤で何を使うかは主治医の先生の判断なのですが・・・

今日のコラムも昨日の続きになります。

昨日は、免疫チェックポイント阻害剤のテセントリクと血管新生阻害剤のアバスチンの組み合わせは最強なのか?について、主治医の先生との会話から振り返りましたが、今日は、このあたりをもう少し深堀します。

現在、テセントリクとアバスチンのダブル処方で標準治療として認可されているものは、肝臓がんと肺がんのみになります。ちなみに製薬会社は中外製薬です。

テセントリクのみで標準治療とされている癌はこのほかに乳がん、腎盂・尿管がん(第3相の段階)、前立腺がん(第3相の段階)となります。

これに対し、免疫チェックポイント阻害剤としては、始めに認可されたオプジーボに関しては、皮膚がん、腎臓がん、悪性リンパ腫、頭頸部がん、胃がん、悪性胸膜中皮腫、大腸がん、食道がん、肺がん、肝臓がん、脳腫瘍、腎盂・尿管がん、卵巣がん、膀胱がんと多岐に渡っており、テセントリクとアバスチンの組み合わせの肝臓がん、肺がんとも被っています。

では、この肝臓がん、肺がんの患者さんがいた場合、少なくとも医師の選択肢は、2つから選ぶことになります。他の免疫チェックポイント阻害剤で肝臓がん、肺がんが認可されていれば、それも選択肢に入ります。

となると、医師は奏効率が高い方を選ぶか、言葉は悪いですが懇意にしている製薬会社のお薬を使うことになります。

今回、母の主治医の先生は、迷わずテセントリクとアバスチンの組み合わせを選んでくださいました。

先進のオプジーボをテセントリクとアバスチンが認可される前に処方し、効いたイメージが無かったのかも知れません。

もちろん、オプジーボも抗がん剤に比べれば奏効率は高く、副作用もおだやかなのは承知されてのことです。

化学療法室の看護師さんが、主治医の先生がどの薬を選ぶかによって、患者さんの治癒率は変わってくるとおっしゃってました。

私は免疫チェックポイント阻害剤については、オプジーボのようなT細胞側の結合部分を遮断するPD-1より、テセントリクのように癌細胞側を遮断するPD-L1の方が奏効率が高いこと、血管新生阻害剤を併用する方が癌細胞を徹底的に追い詰めることが出来ること、そして奏効率を上げるためには、腸内細菌叢を整え、腸内細菌の力を借りることがベストではないかなと思います。

私の母で言うと、6月6日の1回目投与から3か月経過して6回の投与を終えました。これと言った副作用は出ていません。腫瘍マーカーが正常値に戻り、造影剤CTの腫瘍もほぼなくなりました。

今後も副作用含め、経過を見て行きたいと思います。

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