免疫チェックポイント阻害剤のテセントリクとアバスチンの具体的な症例について

先日から免疫チェックポイント阻害剤について、色々な角度から見て参りました。
元々は腸内細菌と免疫チェックポイント阻害剤の関係性で、腸内細菌叢が理想的なものであれば免疫チェックポイント阻害剤の効き目も違い、奏効率も高くなると言うこと2024年のコラムでご紹介していました。
なぜそうなるのか?を突き詰めているのですが、そもそもの免疫チェックポイント阻害剤のことをより深く知るために、少し回り道をしておりました。
そして、昨日のコラムで、免疫チェックポイント阻害剤のテセントリクとアバスチンのことをご紹介する中で、より具体的なことをとお伝えしておりました。
今日からは数日に渡り、より具体的な症例についてお伝えできればと思います。
その具体的な症例とは、まさにいま私の母がその治療に取り組み始めたところだからです。
私の母はこのコラムでもご紹介しましたが、昨年の夏に大腸がんステージ2で、腹腔鏡手術を行い10センチほどS状結腸を切除致しました。癌としては4.4cmでした。
その後の経緯はお伝えしていませんでしたが、この大腸がんの確定診断の際のPET検査において、左胸に乳がんが見つかっておりました。結果的には11月に左胸を全摘して、しばらくの間事なきを得ておりました。
ここまでは、簡単にスルーして書きましたが、実はこの間にはいろいろなことがありました、その経緯はまた改めて書きたいと思います。
そして、今回の肝細胞癌となるのですが、肝臓がんに関しては、15年以上前に罹患しており、その時はラジオ波により焼却処置を行い完治していた経緯がございます。
元々は出産のときの血液製剤によるC型肝炎がその原因とされていました。タイミングは忘れましたが、C型肝炎につてはハーモニーと言う、当時新薬により完全に肝炎ウィルスは除去出来ておりました。
そのおかげで、肝臓は肝硬変になることはなく、正常に機能しておりました。
ずっと腫瘍マーカーによるチェックを行っておりましたが、色々な経過が重なって、いつのころからか肝臓の腫瘍マーカーをチェックすることはなくなっていました。
この点に関しては、私も油断していたとしか言いようがないのですが・・・。
そして、今回、触診で硬いシコリに触れ、血液検査、CTやMRI、エコー、PET検査などにより癌確定致しました。
幸い左葉のみに癌細胞は散らばっていて、大きい方の右葉の方には転移していないこと、また、他の部位への転移が認められないことなどから、免疫チェックポイント阻害剤の適用となりました。
今日の画像は肝臓の付近の臓器のイラストです。肝臓が右葉と左葉に分かれているのがよくわかるイラストだと思います。
続きは明日お伝えしたいと思います。
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