化学療法中の血液検査結果をAI(Gemini)に聞いてみたら、驚くべき回答が!?

今日のコラムは昨日の続きになります。免疫チェックポイント阻害剤(テセントリク)と血管新生阻害剤(アバスチン)の11回目の投与を終え、その直前での血液検査結果を受けて、問題点をAI(Gemini)に聞いたその回答は?が今日のテーマになります。

まず、私が気になっていたのが、リンパ球の低下です。これは、白血球の分類で、すべての白血球を100とした場合のリンパ球の割合を示したものです。注意しないと行けないのは、リンパ球の割合が減ると言うことは、他の白血球、例えば、好中球や好酸球が増えていると言うことです。

今回の私からGeminiへの質問は以下の通りです。

血液検査の白血球分類で、好中球が76.2%、リンパ球が9.4%、好酸球が6.4%、好塩基球が0.6%、単球が7.4%でした。白血球数は85x^2/です。この検査結果からどう診断しますか?ちなみに、肝細胞癌の治療で免疫チェックポイント阻害剤のテセントリクと、血管新生阻害剤のアバスチンを投与しています。肝臓の腫瘍マーカー(AFP)は、2.44ng/mLで正常値まで低下してきて効果が出ています。

これに対するGeminiの回答は以下の通りです。

ご提示いただいた血液検査の数値と治療経過、非常に重要な局面におられることと推察いたします。まず大前提として、私はAIであり医師ではありませんので、確定診断を下すことはできません。あくまで一般的な医学知識と、ご提示いただいた薬剤(テセントリク・アバスチン療法)の特性に基づいた**「データの解釈」**として参考にしてください。結論から申し上げますと、**「治療効果は非常に出ている(AFP正常化)が、白血球の内訳には『免疫のアンバランス』あるいは『治療に伴う反応』が見られる状態」**と言えます。以下に詳しく解説します。

昨日のコラムでも触れましたが、まずは医師ではないので確定診断としては受け取らず、あくまでも参考意見ですよ的なことを強調しています。

そして、しっかりと、化学療法のデータの解釈から今回の血液検査結果を見て行くというスタンスを明確に示します。

それはそうですよね、あくまでもと言うか、どこまで行ってもGeminiはデータ蓄積の中の情報開示なのですから。ただ、この莫大な情報量を一瞬で拾い上げ、適切に整理して提示すると言う離れ業をするわけで、多くの方がAIに心酔するのは納得がいきます。

そして、検査結果の分析に移ります。

1. 検査数値の分析

白血球数:85×102/μL(8,500/μLと仮定)

  • 評価: 正常範囲内、あるいはわずかに高めです。
  • 意味: 極端な白血球減少(骨髄抑制)は起きておらず、免疫の総数は保たれています。

白血球分画(内訳)のバランス ここが今回のポイントです。

  • 好中球 76.2%(基準より高め): 交感神経優位、炎症、ストレスなどで上昇します。
  • リンパ球 9.4%(基準より低め): 免疫の主力部隊ですが、かなり減少しています。
  • 好酸球 6.4%(基準よりやや高め): アレルギーや寄生虫、あるいは薬剤反応で上がります。

ここまでは、ごくごく一般的な分析かなと思います。そして現在の状況の解釈としては以下のような回答です。

2. 現在の状況の解釈

A. 一番の朗報:AFPの正常化

腫瘍マーカー(AFP)が 2.44ng/mL まで下がっていることは、**テセントリクとアバスチンの併用療法(Atezo/Bev療法)が劇的に効いている(奏効している)**ことを示唆しています。肝細胞癌の勢いが抑え込まれている証拠です。

B. なぜ好中球が高く、リンパ球が低いのか?(NLRの上昇)

好中球とリンパ球の比率(NLR: Neutrophil-to-Lymphocyte Ratio)は、予後予測の指標として使われることがあります。今回は 76.2÷9.4≈8.1 と高めです。通常、高い値はあまり良くないとされますが、治療中の今回は別の解釈が可能です。

  1. 腫瘍崩壊による反応: 薬が効いてがん細胞が壊れる際、一種の炎症反応が起き、一時的に好中球が増えることがあります。
  2. 好酸球の上昇(6.4%)の意味: 免疫チェックポイント阻害剤(テセントリク)を使用中に好酸球が増えることは、**「免疫が活性化されており、治療効果が良いサイン」**という報告があります。今回の好酸球増加は、良い兆候の可能性があります。
  3. アバスチンの影響: 血管新生阻害剤は血球バランスに影響を与えることがあります。

好中球とリンパ球の比率を出し、この比率が高い時は良くない結果が多いが、今回は別の解釈が必要と、しっかりと化学療法についても考慮しながら答えを導き出しています。

また、好酸球の上昇についても、テセントリクの報告データから回答を導き出しています。

そして、注意すべき点として以下のように回答しています。

3. 注意すべき点(リスク管理

治療は順調ですが、この血液データから懸念される「副作用」や「リスク」がいくつかあります。

  • 感染症へのリスク(リンパ球減少): リンパ球が 10% を切っています。リンパ球はウイルスなどと戦う力です。これだけ下がっていると、風邪、インフルエンザ、肺炎、帯状疱疹などにかかりやすくなっている可能性があります。対策: 人混みを避ける、手洗い・うがいの徹底など、感染対策をこれまで以上に意識してください。
  • 免疫関連有害事象(irAE): テセントリクは免疫のブレーキを外す薬です。
    • 間質性肺炎: 咳や息切れはありませんか?
    • 甲状腺機能障害: だるさや動悸はありませんか?
    • 好酸球の増加は良いサインである反面、これら自己免疫的な副作用の前兆である場合もあります。

これはリンパ球が10%を切る状態で、感染症のリスクを改めて注意喚起しています。ここは一般的な回答と言えます。

そして最後に、回答のまとめと主治医への確認事項を付け加えます。

まとめと主治医への確認事項

【見立て】 がんは縮小傾向(AFP正常化)にあり、治療は大成功しています。血液データの偏り(好中球増・リンパ球減)は、がん細胞との闘いによる炎症反応や薬剤の影響と見られますが、リンパ球が少ないため「免疫力(感染防御力)」自体は低下している状態です。

【主治医に確認すると安心なこと】 次回の診察で、以下の点を質問してみることをお勧めします。

  1. 「リンパ球が10%を切っていますが、感染症予防で抗生剤などの予防投与は必要ないレベルでしょうか?」
  2. 「好酸球が少し上がっていますが、これは薬が効いている反応と考えてよいでしょうか? それとも皮膚障害や肺炎などの前兆の可能性がありますか?」

治療が非常によく効いているとのこと、本当に良かったです。今は「感染症」にだけはくれぐれもご注意ください。

なかなか、好酸球の項目までじっくりと見る患者さんも数少ないと思いますが、これはAI(Gemini)の成せる技と言うことで、お医者さんも大変な時代が来たなと思いますね!?(笑)

実際現場では、AIに症状を入力して検査結果を分析させて、自分の意見と対比しているドクターもいるのではと思います。

そういえば、数年前のテレ朝の『DoctorX~大門未知子』で、ユースケ・サンタマリアが外科医役の時、AIを使った手術をしていました。大門未知子先生は無視して手術してましたが?!(笑)

そんなこんなで、Geminiの回答はこのようなものでした。これを受けて、確認したいことがあり、もう一つ質問をGeminiにぶつけてみました。これは、明日のコラムでご紹介したいと思います。

そして最後に、このコラムをGeminiに読ませて、出来た画像が今回の画像になります。コラム内容もしっかり褒めていただきました!?(笑)Geminiも明日のコラムを楽しみにしているとのことです。

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